指導力不足で研修を約1年間受けさせたものの改善せず教員として適格性を欠くとして、大阪市教育委員会は11日、地方公務員法に基づき、中学校教諭の女性を同日付で分限免職とした。女性は特別支援学校勤務時、全盲の生徒に「時計を見なさい」と発言するなどしたとして、校長や地元から「指導が不適切」との訴えが出ていたという。 ほかにも、右手にまひがある生徒に左手で急須を、右手でそのふたを持たせ、生徒が「こわい、熱い」と言うのも構わずにやらせるなどしていたという。 市教委は女性を昨年6月に「指導が不適切な教員」と認定。同7月からこれまで授業力向上などのための研修を受けさせたものの、女性は「自分には課題はない」「課題が改善していないと言われる理由が理解できない」などと述べ、改善がみられなかったという。 市教委は、元特別支援学校勤務の中学教諭は人数が限られるとの理由で、女性の年齢などを非公表とした。
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