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ブックマーク / blog.tinect.jp (11)

  • いくら正しくても、失礼だと敵視され、殺されてしまう。

    どの会社にも、どんなコミュニティにも一定数、「失礼な人たち」がいる。 「失礼」は抽象的な表現であり、相対的なものなので、当然、ある人が失礼と感じることが、他の人にはそうではないことがたくさんある。 だが、「失礼」は確かに存在している。 「論語」によれば、失礼というのは、慎みと敬意がない、ということである。 例えば、インターネットではよく見かけるが、相手に「バカ」「無能」と言ってしまうのは、失礼にあたる。 同じように、誰かが間違ったことをした時に、皆の目の前で「間違っている」と批判することも、失礼な行為だ。 ◆ 以前、こんなことがあった。 その企業は小さなシステム開発会社で、ワンマン経営をしている社長がいた。 そして、その社長は思い込みの強いタイプで、会議でよく間違ったことを言った。 例えばこんな具合だ。 「ソフトの品質が悪いのは、仕事への思い入れが足りないからだ!」 現実的には、ソフトの品

    いくら正しくても、失礼だと敵視され、殺されてしまう。
  • 有能な人たちが「働きたくない」と嫌がる会社の特徴。

    一つの会社に所属している会社員の時には気づきにくかったが、世の中には有能な人々が数多くいる。 一流の技術者。 一流のマーケターであり、ライターの彼女。 別の彼は、データ分析を専門とする。 人工知能の専門家。 保険とファイナンスのプロ。 彼らはフリーランス、経営者、会社員としてそれぞれ活躍している。 一見バラバラの経歴と所属ながら、彼らは「知識労働者」という共通点がある。自らの知識と手腕によって成果を出すことで、組織やプロジェクトに貢献している。 そして、彼らの考え方は驚くほど共通項がある。彼らが「働きたい」という会社は様々なのだが、「絶対にこの会社では働きたくない」ということはほぼ共通しているのだ。 有能な知識労働者に嫌われてしまう企業は、一流の人達を惹きつけることができない企業であり、衰退する会社だ。 奇しくもピーター・ドラッカーは1972年に既にこの状況を予言していた。※1 彼ら(知識

    有能な人たちが「働きたくない」と嫌がる会社の特徴。
  • 社長が「嫌ならやめろ」と言うと、やめては困る人からやめる

    昔訪問したある会社で「嫌ならやめろ」と口癖のように言う経営者に出会ったことがある。とてもワンマンな社長であったが、商売がうまく、会社の調子はとても良かった、 が、5年半でその会社は消えた。 その会社に在籍していた社員に、昔の話を聞いたところ、 「調子がいい時は、嫌ならやめろ、で良かったんですがね。事業の成長が止まった瞬間、優秀な人から辞めていきました。社長は裏切られた、とか言ってましたが、まあ、そんなもんでしょう。」 なぜ、こんなことが起きるのか。 経営者が「嫌ならやめろ」と言うと、会社の調子がいい時は、皆「使えない奴は要らない」と経営者に賛同し、辞めていく人物に大した注意を払わない。 また、「やめてほしくない、優秀な人」は、社内での待遇がよく、成功もしていて仕事が面白いのでその会社を辞めない。 だが、永遠に業績の良い会社はない。少し業績が横ばい、あるいは下降線を取った時、どうなるか。 経

    社長が「嫌ならやめろ」と言うと、やめては困る人からやめる
  • ある社長が、「会社をつぶして学んだこと」を話してくれた。

    知人が会社を閉じるそうだ。 4年間にわたり会社をやってきたが、ずいぶんと厳しい経営状況だったとのこと。 3人いた社員はすでに全員、社長が取引先に頭を下げてまわり、再就職先が決まっているそうだ。 残るは自分の身の振り方だけという。 彼はもともと、IT企業に勤めるエンジニアだった。 顧客から、「仕事を出すから、独立しない?」と言われ、独立したという。 もちろん、独立当初はきちんと仕事を出してもらったそうだ。 しかし、顧客の経営環境が変わり、知っている担当も次々と異動し、徐々に仕事は減っていった。 これはまずい、と新しい顧客を開拓しようと考えたが、他に人脈も、営業の経験もなく、急には仕事が見つからない。 「ウェブサービスをつくろう」ということでいくつかのサイトを公開してみたが、アクセスは伸びず、赤字は膨らんだ。 ついには社員に給料が払えなくなり、会社を閉じる、と言う決断に至ったということだ。 聞

    ある社長が、「会社をつぶして学んだこと」を話してくれた。
  • 「なんで働かないといけないんですか?」と聞いた学生への、とある経営者の回答。

    昨年はこの時期には既に企業の「会社説明会」が始まっていた。が、今年は就職協定の影響で、来年の3月からとなっている。 学生の動きもそれにつられて遅くなるのかとおもっていたが、実際には水面下でかなりの学生が動いているようだ。これは、「インターン」と名付けられた「青田買い」の影響もあろう。 さて、とある会社の「インターン」に参加した学生の一人が、インターン終了後、あるメールを送ってきた。インターンへのお礼を綴ったメールであり、会社の経営者に宛てたものであったが、その中にある「質問」が含まれていた。 私はそのメールを経営者に転送し、どのように返答するか、指示を仰いだが、その会社の経営者は、質問を見て「自分で回答したい」と言った。その質問とは、オブラートに包まれてはいたが、要約すれば、 「なんで働かないといけないんですか?」 という質問だった。 その経営者は「確かに、インターンの成績や、質問内容は採

    「なんで働かないといけないんですか?」と聞いた学生への、とある経営者の回答。
  • 会社の辞め時を判断するには

    最近、「会社をやめようと考えているんですが…」という相談をよく持ちかけられる。 今働いている会社を辞めるべきか?辞めざるべきか?判断はとても難しい。 私はキャリアの専門家ではないし、転職の世話をしてあげるわけでもない。だから、そういった人々に大したことは出来ない。話を聞くくらいだ。 ただ、多くの人達から聞いた話の内容はどれも皆似ていた。要約すれば、次のようなことだ。 「今の会社で働くのがとてもつまらないです。自分では一生懸命やっているつもりですが、上司はどう見ているかわかりません。私が単にワガママなだけかもしれないので、上司のせいには出来ないのですが、時に疑問を感じます。他の会社に行っても同じような気もしますし、辞めるのも大変です。かと言って、他に強くやりたいことがあるわけではありません。どうすればいいのでしょう。」 なるほど、彼らは別に上司のせいにもしていないし、それなりに成果を出してい

    会社の辞め時を判断するには
  • ブラック企業の社員に、「嫌なら辞めれば?」は、届かない。

    ある会社員の方から、仕事について相談があった。要約すれば、以下のようなものだった。 「今の仕事、労働時間が長い割には残業代も出ず、やりがいもありません。会社への不満ばかりがつのります。どうすればいいでしょうか?」 残業代が出ないことなどから、その方はいわゆる、法律違反を犯している企業に勤めている可能性が高いと思う。実際、採用の仕事をしていると「残業代が出ないので、転職を決意しました」という方が結構いる。 その方は、周りの人達にアドバイスを求めた所、両親も含めて一様に「嫌なら辞めればいいじゃない」と言われたそうだ。 まあ、そうなのだろう。そんな会社はさっさと辞めて、次のマシな会社を探したほうが良いのは間違いない。 しかし、その方は現実として、辞めずに未だにその会社で働いているのだ。そこで、私は「なぜ、さっさと辞めないんですか?」と聞いた。 その方はため息をついている。 そこで私は、「やめられ

    ブラック企業の社員に、「嫌なら辞めれば?」は、届かない。
  • 会社でガマンしないほうがいいこと。

    会社でガマンしないほうがいいこと。 ・ダメ上司の下で働き続けること ・責任感のない同僚から仕事を押し付けられること ・無理過ぎる目標達成のために頑張ること ・社長の私的欲望に付き合うこと ・1日5時間以上の残業をつづけること ・やる気があるようなふりをし続けること ・体を壊して辞めた担当者の仕事を引き継ぐこと ・「あの仕事はオレが手がけた」と、手柄を横取りする人と一緒に働くこと ・社長の取り巻きがYESマンで固められている職場で働くこと ・罵声を浴びせられる職場で働くこと ・会社の強制参加イベントにイヤイヤ参加すること ・言論統制される職場で働くこと ・好きになれない商品を売り歩くこと ・礼儀を欠く人と働くこと ・家族が大変なときに、仕事を優先してしまうこと ・嘘をつかなくてはいけない仕事をすること ・責任の小さい仕事をすること ・気の合わない人と働くこと ・不条理な顧客を相手にすること

    会社でガマンしないほうがいいこと。
  • なぜ、あなたは正しいのに皆に聞いてもらえない? | Books&Apps

    ある方から、意見を頂いた。コンサル会社で、部下に課した8つの訓練。をお読みいただいた方からのご意見だ。 文中に、「ディスカッション」についての記述を見ました。 ”「相手のプライドを傷つけずうまく音を引き出し、自分の言っていることを相手に理解してもらった上で、ディスカッション前に出ていた案よりも良い案で合意するある方から、意見を頂いた。コンサル会社で、部下に課した8つの訓練。をお読みいただいた方からのご意見だ。文中に、「ディスカッション」についての記述を見ました。”「相手のプライドを傷つけずうまく音を引き出し、自分の言っていることを相手に理解してもらった上で、ディスカッション前に出ていた案よりも良い案で合意する」という結果を得るための活動が「ディスカッション」である。”とありますが、こちらが正しいことを言っているのに、相手が理解してくれないことが多いです。どうすればいいでしょう?これにつ

  • 指示待ち人間と、自発的に動く人の差とは何か | Books&Apps

    ある会社の社長から「一人社員に問題児がいる」との相談があった。 問題児自体はどの会社にもいるのでさほど珍しくない。そこで「どんな問題を起こすのですか?」と聞いたところ、「周りの意見を聞かず、勝手に仕事を進めてしまう」と仰っていた。 ひとつの疑問が浮かんだ。 社長は普段から、「社員がなかなか自分から動かない」と言っていた。「もっと指示を待たずに、自分から動いてくれるといいのに」とも言っていた。 しかし、実際にそのような人が出てくると、今度は「周りの意見を聞かず、勝手に仕事を進めてしまう」と宣う。 では、その境界はどこに存在するのか。これはぜひ聞いてみたい。私はその社長に、 「自分から動いてくれる人」と、「勝手に仕事を進めてしまう人」の差って、何なんですかね。 と聞いてみたのである。 社長は言葉に窮したようだったが、少しずつ言葉を作っていった。 「うーん、はっきりとした言葉にするのは少し難しい

    指示待ち人間と、自発的に動く人の差とは何か | Books&Apps
  • 中途採用面接の志望動機が「給料アップ」でも採用された人の話

    私が面接官を手伝っていた時、印象に残った出来事がある。 その日は午前中に中途採用の面接があった。面接を受けにきた応募者は31歳、年収450万のエンジニアである。彼は過去に2回、転職をしており、もし我々が採用を行えば4社目、ということになる。 彼のスキルは特に低くもなく、高くもなくといったところで、年齢相応のスキルと言った感じだ。 音を言えば、私が面接を手伝っていた会社は30前後のエンジニアが欲しかったので、彼の応募は有り難いものであった。 面接が始まり、役員の一人が質問をする。 「なぜ、転職を考えたのですか?」 通常であれば、ここで返ってくる回答は、「上流工程をやりたかったので…」であったり、「お客さんと直接話せる仕事がしたかった…」など、当り障りのない回答がほとんどだ。 しかし、彼は違った。開口一番、 「はい。もっと給料が欲しかったからです」 と言ったのだ。 通常であれば面接の際に志望

    中途採用面接の志望動機が「給料アップ」でも採用された人の話
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