「ベスパ」で知られるイタリアのオートバイメーカー、ピアッジオの米子会社が、路上で個人の荷物を運んでくれる走行ロボット「ジータ(Gita)」を開発した。荷物を入れる円筒形の本体に細い2本のタイヤを付けた格好をしていて、センサーベルトを腰に巻いた人間のあとを追随する。地図上で経路や目的地を指定すれば、自律走行でそこまで移動することも可能という。 開発したのは、ピアッジオが2015年に米ボストンに設立したピアッジオ・ファスト・フォワード(PFF)。同社としては初の製品で、2日にボストンで発表会を開いた。 ジータは高さが66センチメートルあり、18キログラムまでの重さの荷物を運べる。走行速度は最大で時速35キロメートル。走ったり、自転車に乗ったりしていても追随できるという。 本体にカメラと距離測定用の超音波センサーを搭載し、左右の車輪を動かして自動的に障害物を避けられる。セキュリティーのため、荷物