2012年12月に9人が死亡した中央自動車道笹子(ささご)トンネルの天井板崩落事故で、遺族5人が12日、業務上過失致死傷容疑で書類送検された管理会社「中日本高速道路」の元役員らを不起訴とした甲府地検の処分は不服として、検察審査会に審査を申し立てる意向を表明した。これに先立ち、遺族らは同地検を訪れ、不起訴とした判断について説明を求めたが、捜査上の理由で納得できる説明はなかったという。 遺族は甲府市内で記者会見し、長女の松本玲さん(当時28歳)を亡くした父邦夫さん(67)=兵庫県芦屋市=は「(強制起訴されれば)新たな事実が出てくるかもしれない。より具体的な事実、真相が明らかになれば再発防止につながる」と話した。