去年、沖縄県の宮古島沖で陸上自衛隊のヘリコプターが墜落して10人が死亡した事故の調査報告書の内容が判明しました。エンジンの出力が徐々に低下する「ロールバック」と呼ばれる現象が起きたことなどが原因としていて、近く内容が公表される見通しです。 去年4月、沖縄県の宮古島沖で陸上自衛隊のUH60ヘリコプターが墜落した事故では、当時の第8師団長など乗っていた10人全員が死亡しました。 この事故で、陸上自衛隊の調査委員会がまとめた報告書の内容が判明しました。 それによりますと、ヘリコプターは高度およそ300メートルで飛行していた際に、右側のエンジンで出力が徐々に低下する「ロールバック」と呼ばれる現象が起きて出力が失われたのに続いて、左側のエンジンも出力が低下し、墜落したとしています。 墜落までの時間は、右側エンジンの出力が低下し始めてからおよそ90秒、左側の出力が低下し始めてからはおよそ40秒と短く、