地方で“独自の進化”を遂げた「ローカル飲食チェーン」が全国に点在している。そこには、ご当地の素材を生かした美味から、怪しげな組み合わせの“謎メニュー”まで、奥深い世界が広がっていた。 日本全国の飲食チェーン店を巡る旅を続けるライターのBUBBLE-B氏に、旅をしたら立ち寄るべき47都道府県のベスト「チェーン店」を挙げてもらった。まずは、東日本編を北海道から順に、店舗と料理の写真付きで紹介する。
地元北海道に帰り、モリ夫はローカルタレントとして新たな芸人人生を歩み始める。そして見つけた「スナック」という聖地。 「テレビという狭い世界の話」に私生活までぐちゃぐちゃにされ、ノイローゼ寸前まで追い詰められたモリ夫は今、スナックのカウンターで、かつて自分を苦しめたテレビの世界の話を優しく紡ぐ。 伝説となった月亭方正(旧芸名:山崎邦正)との対決、岡村隆史の結婚に思うこと……女性芸人は「テレビという狭い世界の話」とどう付き合うべきなのか。 (全3回中の3回/1回目から読む) ◆ ◆ ◆ 「光浦さんに甘えてばっかじゃいけない」とスナック開業 ——なぜ北海道でタレントをしながらスナックも開店することになったのですか? モリ夫 やっぱりMCなんですよね。MCができたら夕方の帯番組も任せられると思うんですけど。地元の仲いいディレクターにも「もうレポーターっていうキャリアじゃないしさ、使いづらいんだよね
テレビも見ない、漫才もコントもわからないモリ夫に急にひらけた「東京」と「芸人」の道。追い詰められた結果の下ネタはウケにウケ、女性芸人モリマンはテレビに引っ張りだことなった。 しかしそこで待っていたのは、「成功」とは程遠い、壮絶な嫌がらせの日々。女芸人だから売れ、女芸人だからイジメられる。「尖った若手の時代」に突入した90年代バラエティーの中で、モリマンは“女神”だったのか、“スケープゴート”だったのか。 (全3回中の2回/1回目から読む) 番組で陰毛を出した日、母親から留守電が ——北海道に帰られてから、お笑いのスタンスは変わりましたか? モリ夫 いや、変わってるんですよ、これが。ちょっと大人になっちゃったんですよ。生き残るために丸くなってしまったんです。 ——そうなんですね(笑) モリ夫 ローカルはどぎついのを必要としませんし。情報番組でいかにいいコメントを言うかなので、すごく優しくなっ
今、女性芸人の世界が揺れている。女性芸人といえば、当たり前のように「ブス」「デブ」「非モテ」をいじられ、そこで強烈なインパクトを残すことが成功への足がかりとされてきた。 しかし、持って生まれた容姿や未婚か既婚かどうかの社会属性などを「笑う」ことに対して、今世間は「NO」という意思表示をし始めている。「個人としての感覚」と「テレビが求めるもの」、そして「社会の流れ」。3つの評価軸の中に揉まれながら、女性芸人たちは新たな「面白さ」を探し始めている 。 ◆ 「もーりもりもりまんまんまん」という独特のブリッジ、下ネタも汚れ仕事も厭わない特攻スタイルで90年代のバラエティシーンを駆け抜けた女性芸人・モリマンのホルスタイン・モリ夫。 東京での芸人生活は「正味3年半」だったというモリマンは、その年月とはおよそ比例しない様々なインパクトをテレビに残した。芸人からの嫉妬、スタッフからのいじめ、一般人からの誹
観戦記者・中継記者が感じる「藤井聡太のすごさ」。後編となる本稿では、初タイトルを手にした藤井聡太棋聖は今後どうなるのか、相崎修司、君島俊介、小島渉の記者三氏に現在地に対する感想とともに聞いていこう。 (前編を読む) 「いつの間にか」というのが怖い ――いよいよ史上最年少のタイトルホルダー、藤井聡太棋聖が誕生しました。歴史的な一局となったヒューリック杯棋聖戦第4局は、どうご覧になりましたか。 君島俊介 第4局では、渡辺明棋聖が第2局で敗れた作戦を改良してきました。かなり複雑な応酬が続き、渡辺棋聖も十分戦える展開だったはずですが、いつの間にか藤井七段が有利になっていました。「いつの間にか」というのが怖いです。投了の局面を見ると藤井七段が渡辺棋聖の玉を左右から挟み撃ちにして、教科書通りの攻めなのですが、その過程はかなりマネしにくいものだと感じます。 相崎修司 あの将棋を勝つのは、やはり「持ってい
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各分野への自粛要請が続いている。飲食店などでは営業再開の動きもあるが、エンターテインメント業界の先行きはいまだに見えない。 特にコンサートや演劇などのライブイベントは「3密」を回避できないため再開の見通しが立たない。「プロレス」もその一つだ。 プロレスは2月後半から興行中止が続出し、3月中にはほぼすべての団体が活動停止。無観客で試合をライブ配信している団体もあるが、観客を入れた興行再開の目処は6月以降といわれている。(取材・文=素鞠清志郎/清談社) 3密が直撃 興行が打てないプロレス プロレスは、紆余曲折を経て何度目かのブームを迎えようとしていた。 「ここ数年、プロレス業界は最大手の『新日本プロレス』を筆頭に人気が盛り返しており、プ女子と呼ばれる女性ファンや、新たな世代のファンを取り込んで市場が拡大していました。新日本プロレスは、カードゲームやアニメコン
これほど「悲願」という言葉がふさわしい状況もないだろう。9月26日、プロ棋士の木村一基九段が第60期王位戦七番勝負第7局で豊島将之王位を破り、自身の初タイトルとなる王位を獲得した。46歳3ヵ月での初タイトル獲得は、これまでの最年長記録だった有吉道夫九段の37歳6ヵ月を大幅に上回る記録である。 うつむいて涙をこらえるように見える姿も
正直な話をすると、やけ酒で酩酊した頭でこれを書いていたときも、僕はこれが希望的観測に過ぎないことを自覚していました。なぜならこのとき王位戦に挑戦した俺のかずきは43歳。一般的に30代までがピークと言われる将棋界において、「年齢的におそらくこれが最後の輝きになるだろう」ということは多少将棋を知っている人であれば否が応でも理解せざるを得ないことだったからです。 その後は僕も仕事とかいう1ミリも棋力が上がらない無駄な行為に勤しむ時間が増え、将棋をじっくり見る時間もあまり取れなくなっていました。大人の階段を登り切り、シンデレラでもなんでもないつまらない大人になりました。極めて愚かな行為なので皆さんは真似しないようにしてください。 「世界将棋強いベストイレブン」であるA級棋士に返り咲き ところが。僕が人生の停滞を続けている間に、俺のかずきはそこからさらにトップ棋士の階段を登っていました。46歳にして
『めちゃ×2イケてるッ!』が終了して1年――総監督として、番組を作り続けてきたフジテレビ・チーフゼネラルプロデューサー片岡飛鳥氏のロングインタビュー。 「『めちゃイケ』をいかに作り続けてきたか」ということはもちろん、若きテレビマン時代の『オレたちひょうきん族』『笑っていいとも!』、ウッチャンナンチャンやSMAPとの出会い。そしてインターネットが台頭するなかで、テレビの明日をどう考えているのか?……まで。 丸1年に渡るオファーで実現した独占取材。人気のテレビっ子ライター・てれびのスキマさんがじっくり聞きます。(全11回の1回目/#2、#3、#4 、#5、#6、#7、#8、#9、#10、#11公開中) ◆◆◆ 最終回のあとに配り歩いた「300枚の金メダル」 <2018年3月31日、フジテレビの土曜夜8時におよそ22年間、君臨した『めちゃ×2イケてるッ!』が最終回を迎えた。片岡飛鳥はその総監督と
新世代の台頭、AI戦術、そして藤井フィーバー……。同世代のライバル、羽生善治九段は27年ぶりの無冠に。激動する将棋界にあって、会長として、プレーヤーとして走り続けた2年間を振り返る。 現役棋士としての練習量は激減しました ―― 日本将棋連盟の会長に就任されて丸2年が経ちます。 佐藤 そうですね。確か2月6日でしたから、ちょうど2年になります。生活スタイルはだいぶ変わりましたが、慣れてきた部分もあるとは思っています。ただ、運営に関しては「勉強させていただきながら」という中途半端な姿勢では通用しませんから、自分なりに日々を過ごしているところです。 ―― 棋士として日常の研究があり、対局があり、将棋と向き合う時間をいかに作るか苦慮されていると思います。会長のお仕事が加わることへの葛藤はなかったのでしょうか。 佐藤 プレーヤー生活とのバランスという点では、前会長の谷川浩司先生がずっと現役と両立して
たしか2003年頃の虎ノ門である。虎ノ門には明治5年創業の虎ノ門大坂屋砂場があるし、峠そばという人気立ち食いそば屋もある。街そば屋もたくさんある。そんな街に窓のない黒い外観の異様な立ち食いそば屋ができたと情報が入った。とにかく面白いから行ってみようということになった。 虎ノ門から愛宕山の方に向かう道を歩いていくと、交差点の角にそのそば屋「港屋」はあった。小さくminatoyaと表札がある。 確かに異様な外観だ。店に入ると大きな黒い三角定規みたいなテーブルがあり、そこでオシャレな男女が黙々と蕎麦を食べている。ジャズも流れている。 ごわごわ、というか、ワシワシした麺 動線が分からず躊躇していると、どんどんお客さんが入ってきて注文している。温かい鶏そばというメニューを発見したので早速注文した。 「そば屋なら鶏南蛮そばだなあ……」などと独り言をいいながら待つこと数分。想像と全く異なる温かい鶏そばが
『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』(鈴木智彦 著) 日本人にとって、水産物は身近な存在である。にもかかわらず、漁業の現場の情報を消費者は与えられていない。スーパーに並んでいる水産物には何県で水揚げされたかという情報しか表示されていない。日本の水産流通にはトレーサビリティが欠如しており、自分が食べている水産物を、いつ、誰が、どうやって獲ったかを知ることは、ほぼ不可能だ。不透明な流通の隙間から、不正に獲られた水産物が大量に入り込んでいる。 漁業者と話をすると、彼らの多くが密漁に悩まされていることに驚かされる。報告された漁獲量を遥かに上回る水産物が市場に流通しているケースすらある。至る所に不正漁獲の痕跡があるが、誰がどの様な不正を行っているかといった実態は表に出ることはない。 本書は、裏社会に詳しいライターによる密漁の潜入ルポである。アワビ密漁団、東京築地市場、北海道の
中田英寿 攻める日本に明日を見た!(1/4)(文藝春秋2010年8月号) 中田英寿 攻める日本に明日を見た!(2/4)(文藝春秋2010年8月号) 中田英寿 攻める日本に明日を見た!(3/4)(文藝春秋2010年8月号) 中田英寿 攻める日本に明日を見た!(4/4)(文藝春秋2010年8月号) 重要人事でグループに禍根? 早くもグラつく菅政権の足元(週刊文春2010年7月8日号「THIS WEEK 政治」) この夏流行の兆し? 続々オープンするハワイ発レストラン(週刊文春2010年7月8日号「THIS WEEK グルメ」) 待ち時間は三十分超 中田ネットカフェの高すぎる卵かけご飯(週刊文春2010年7月8日号「THIS WEEK 流行」) 海辺の犬(週刊文春2010年7月8日号「和田誠の“表紙はうたう”」) 吉高由里子(週刊文春2010年7月8日号「原色美女図鑑」) 宇宙人の辞書に「恥」は
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