投機熱が高まっているビットコイン(BTC)をめぐり、1億円分の強奪未遂事件が起きた。昨年11月、東京都内で少年4人が仮想通貨取引関連会社の男性社長(27)を取り囲み、「早くコイン送れ!」などと脅迫する異様な事件が発生。この事件で警視庁は今年3月までに、BTCを指定したアドレスに送金させて奪おうとしたとして、清掃会社社長の男や少年ら計6人を強盗未遂容疑で逮捕した。巨額のBTCを奪い取ろうと画策した男らの犯行だったが、その手口はあまりにも“お粗末”と呼べるものだった。 風呂場の扉開けたら… 犯行現場となったのは東京都港区のホテルの一室。昨年11月、被害に遭った男性社長は、BTC取引の仲介役の男性と運転手の男性とともにホテルを訪れた。男性社長は、運転手の男性をロビーに待機させた上で、仲介役の男性とともに2人で部屋へと向かった。 まず、仲介役の男性が部屋に入る。相手方は「1人で部屋に行く」と約束し