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ブックマーク / kousyou.cc (7)

  • 「なぜ政府は動けないのか: アメリカの失敗と次世代型政府の構想」ドナルド・ケトル 著 | Kousyoublog

    米国の行政機構が機能不全に陥っているのはなぜか。著者の母ミルドレッドが亡くなるまでの終末期に活用し十分すぎるほど機能した福祉制度と2006年に米国を襲い甚大な被害を出したハリケーン・カトリーナの対応という一見かけ離れたふたつの事例をとっかかりにして、その両者に共通する行政機構のミスマッチ、すなわち『直面している重要な課題が、多くの場合、これまでその対応のためにつくりだしてきた制度に合っていない』(P26)という現状について、鋭く分析、その処方箋を提示する一冊。著者ドナルド・ケトルは米国の公共政策論・行政学の第一人者。 なぜ政府は動けないのか: アメリカの失敗と次世代型政府の構想 posted with amazlet at 15.01.11 ドナルド・ケトル 勁草書房 売り上げランキング: 748,452 Amazon.co.jpで詳細を見る ミルドレッドのケースとハリケーン・カトリーナの

    「なぜ政府は動けないのか: アメリカの失敗と次世代型政府の構想」ドナルド・ケトル 著 | Kousyoublog
  • 2014年面白かった本15冊まとめ | Kousyoublog

    2014年は64書評を書きました。その中から特に面白かったを一般書籍10冊、小説5冊びました。小説は古典SFが中心です。以前書いた紹介記事へのリンクを貼っていますのでそれぞれのの詳細はリンク先記事を参照ください。 2014年に読んだは全体としては書評に書いた数の三倍程度、150~200冊ぐらいで、その中から書評として書けるを選んで書いたという感じですね。基的に、を読むときはを塊として読む傾向が強くて、特定の興味があるテーマに関連するの中から入り口になるを選んで、そのの参考文献一覧だったり、同一ジャンルだったりを確認して相互に関連が深そうなを同時進行で読んでいくようにしています。あるを読むために他のを読むことで、そのについて書ける段階まで知識を収集してから書くという感じなので、一冊のについて書くために4~5冊読み、読んでいるうちにより良いに出会って最初とは

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  • フィボナッチの登場、レヴァント貿易の隆盛、複式簿記の誕生、そして十六世紀欧州の数学革命 | Kousyoublog

    レオナルド・フィボナッチ 『インドの九つの数字は9、8、7、6、5、4、3、2、1である。これら九つの数字とアラビアではzephiriumと呼ばれる記号0でもって、以下に示すように、任意の数字を表すことができる。』(山義隆著「一六世紀文化革命 1」P318よりレオナルド・フィボナッチ著「”Liber abaci”算数の書」(1202年:未邦訳)冒頭の山による邦訳を孫引き) この一節で始まる1202年の数学書「”Liber abaci”算数の書」の発行が世界史上の画期であることは誰しもが認めるところだろう。商人で数学者のフィボナッチことピサのレオナルドは、書でアラビア数字のイタリアへの導入、同時にそれらを用いたイスラム社会の十進法での整数と分数の計算方法を解説、最初の回帰数列であるフィボナッチ数列の考案、歴史的には修辞代数に分類される代数学の提唱などをまとめ、当時の商業数学の集大成であ

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  • 1920-30年代日本の失業問題と失業対策を断固拒否した財界人の意見まとめ | Kousyoublog

    公開日: 2013/08/16 : 最終更新日:2014/02/13 カテゴリー:歴史・宗教 タグ:世界恐慌, 労働, 吉川弘文館, 大正, 日史, 昭和, 第一次世界大戦, 経済, 近代, 関東大震災 最近読んだ加瀬和俊著「失業と救済の近代史」で、1920~30年代に社会問題化した失業問題についての当時の財界を代表する人々の発言がとても興味深かった。まずは背景として1900年~1930年ごろの日経済情勢概観を簡単に。(参考書籍は記事下の加瀬、浜野、伊藤、松元著)政府財政は発足時から慢性的な財政赤字を抱えており、1895年の日清戦争の賠償金で一息ついたものの、1899年の恐慌、1900年の金融危機、日露戦争の戦費負担、輸入超過による正貨流出問題、地方振興・インフラ整備のための財政支出の拡大など構造的問題をいくつも抱えており、文字通り財政危機にあった。と、ここで山積する諸問題に一つ一つ

  • 「世代」の概念はいつ作られたのか? | Kousyoublog

    ジャック・ル・ゴフ「中世とは何か」に「世代」という観念が1968年のパリ五月革命に意味を持たせるために革命に関った人々によって作られたという記述があったので、一応参考として引用しておく。 一応の文脈として、古代・中世・近代など歴史上の時代区分が現在に近くなればなるほど短く・細かくなるという指摘に対してル・ゴフは逆説的だといい、「世代」という概念についてこう言っている。ちなみに、ジャック・ル・ゴフ(1924~)はフランス・アナール学派のリーダーで西洋中世史の権威中の権威のような人。 『今は「世代」という疑わしい概念が好まれる傾向にありますね。戦争世代――と言えば暗黙のうちに第二次世界大戦です――、「ベビーブーム世代」、一九六八年世代……。世代はだいたい二十年から二十五年の幅の時代を表しています。こうしていわゆる「加速する歴史」に対応しているというわけです。 一見するとこの手段にはメリットが

  • クリミア・ウクライナ問題を黒海周辺諸国とリンクして俯瞰するまとめ | Kousyoublog

    ウクライナ情勢が緊迫の度を増してきた。次々と報道される内容に基づくと、ウクライナの親ロ政権が倒れたことでウクライナ内でもロシア系住民が多いクリミア自治共和国の親ロ勢力が軍を掌握、ロシアに支援を要請し、ロシアロシア系住民の保護を名目に軍の出動を行う方向で議会の承認を得て調整に入っているという。今後どのように事態が展開するか、専門家たちの間でも意見が割れているし、今後の情勢を見守るしかない。 ここでは現状を追いかけることから少し離れて、ウクライナ情勢を理解する背景として黒海周辺諸国に視野を広げてをもう少し歴史的に俯瞰してみる。なぜ俯瞰するのか、その理由としては、ウクライナがEUとロシアとを繋ぐガスパイプラインの中継点であることから周辺諸国への影響が大きいこと、元旧ソ連構成国で反ロシア傾向が強い点で南コーカサス諸国と同様の経緯があること、クリミアの実効支配の行方を理解するのに、反ロ共和国内親ロ

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