重要文化財から問題作まで、約100点のヌード絵画を紹介する企画展『ぬぐ絵画―日本のヌード 1880-1945』が、11月15日から東京・竹橋の東京国立近代美術館で開催される。 ヌード絵画は、描かれた「はだか」の人物を公の場で鑑賞するという異文化として、フランスやイタリアを経由して日本に上陸。日本国内でも描かれ始めた明治半ば以来、「芸術にエロスは必要か」「芸術かわいせつかを判断するのは誰か」といった議論にはじまり、「どんなシチュエーションならはだかを描いても不自然ではないのか」「性器はどこまで描くのか」といった具体的な事柄まで、これまで多くの画家たちがはだかを表現するのに最適な方法を探ってきた。 同展では、「芸術としてのはだか」を確立すべく苦心を重ねた黒田清輝、和田英作ら明治の画家たちの作品から、前衛美術運動の影響下ではだかをモチーフに造形実験を行った画家たち、再度はだかを組み立て直そうとす
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