アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門で優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供する「文化庁メディア芸術祭」。1997年の開催から歴史を重ね、毎年最も勢いのあるメディアアート作品が集まる、世界的に注目されるメディア芸術の祭典だ。 23回目を迎える今回、アート部門の優秀賞を受賞したのは、アーティストや漆職人、エンジニアなど、異なる分野の精鋭たち12人で結成されたチーム「ReKOGEI」の作品、『between #4 Black Aura』。謎の飛翔体が謎の布に衝突し、めり込んでいく。流麗なフォルムと3DCGや3Dプリンティング技術を使い、漆の持っている美的質感をテクノロジーの視点を通して探求した作品だ。 「ReKOGEI」を代表し、アーティストの石橋友也さんに、受賞作品のコンセプトや受賞の感想、メディア芸術祭への思いなどをうかがった。