6日の米露外相会談でクリントン米国務長官は、冷却化した米露関係を仕切り直す意を込めて特別に作った「リセットボタン」をラブロフ外相にプレゼントした。しかし、ボタンに刻まれたロシア語訳の間違いを外相が指摘。関係修復へのしゃれた演出のはずが、逆にぎくしゃくした両国関係を物語る一幕となった。 赤いボタンは手のひらサイズで、黄色の台座部分に「リセット」「ペレグルースカ」と書かれている。しかし、リセットを意味する正しいロシア語は「ペレザグルースカ」。「ザ」が抜けると「過積載」の意味になる。 クリントン長官は苦笑いした外相から意味を聞いて大笑い。「わたしの間違いよ」と謝り、米ロ関係が「問題の過積載」にならないよう努力すると冗談を飛ばした。(共同)