「コンセプトは町の“共有地”。カフェやゲストハウスを備え、都会と町をつなぐ箕輪の入り口にしたい」―。 長野県上伊那郡箕輪町の築約120年の空き家で、大工や建築士ら有志の手で進行中のDIYプロジェクトがある。再生中の家は「まちの共有地&Cafe Camon(カモン)」と名付け、来春オープン予定だ。子どもたちが宿題をしたり、お年寄りがおしゃべりしたりと、皆が集える場を目指している。 故郷に増えた空き家や空き店舗に衝撃 中心となっているのが、町地域おこし協力隊の柴田恵樹(けいき)さん(40)だ。今年1月にこの空き家を所有者から買い受け、改修に着手。地元の中学生たちが授業の一環で庭のブランコ作りをするなど、これまで延べ100人以上がDIYに関わってきた。