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元号と本に関するlaislanopiraのブックマーク (2)

  • 『昭和の子供だ君たちも』坪内祐三(新潮社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋ウェブストアで購入 「シャイな私の昭和論」 「力がこもっている」という形容がふさわしいではないだろう。文章は力感があってぐいぐい読まされるが、たっぷり力をためた上で「えいや!」と投げ落とすようなスタイルは坪内氏には似合わない。 たとえば小島信夫の奇書『別れる理由』を執拗にまとわりつくようにして語った『『別れる理由』が気になって』など典型的だが、氏の攻め方はふつうの文芸評論とはまるでちがう。小島というと、『抱擁家族』を論じた江藤淳の『成熟と喪失』などが思い起こされるが、たしかに居住まいを正して立派な書きぶりである。ただ、何しろくせ者の小島。正座して面と向かうだけでは取り逃す部分も出てくる。 坪内氏のアプローチはどうかと言えば、正座どころか小島信夫に対してヘッドロックをかけたり、腕ひしぎ逆十字をかけたりと始終ちょっかいを出している感じなのである。面と向かって相対するような交渉はなか

    『昭和の子供だ君たちも』坪内祐三(新潮社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • 『氷菓』とバッハと昭和の終わり - 一本足の蛸

    昨日、Twitterでこんなツイートを見かけた。 これを読んで、次のようにツイートした*1。 140文字という制限ではどうしても説明不足となるため、少し補足しておく*2。 西洋音楽史を大まかにみれば、「中世」→「ルネサンス」→「バロック」→「古典派」→「ロマン派」→「現代」という流れだ。このうち、バロック音楽は1600年から1750年までの150年ということになっている。「ということになっている」事情を説明しよう。 1600年頃に音楽史上重要なふたつの作品、『魂と肉体の劇』及び『エウリディーチェ』が初演されているので、この頃にバロック音楽が始まったとされている。 外交官としてローマに行くこともたびたびあり、その時は音楽家としても活動した。有名な『魂と肉体の劇』の初演は、1600年2月のことである。この曲は一般に、歴史上最初のオラトリオととらえられている。記録によると、この曲はその年に2度、

    『氷菓』とバッハと昭和の終わり - 一本足の蛸
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