〈東日本大震災から13年〉「(牛のことは)もう話すな。俺も悲しくなっから」原発事故で牛を殺処分…時が止まったままの酪農家。妻は震災体験を伝える紙芝居を上演し、山田洋次監督も見学に 13年前の東日本大震災の原発事故により、飼っていた牛の殺処分を余儀なくされ、事実上の廃業状態となった福島県浪江町の酪農家・石井隆広さん(75)。すっかり気力を失ってしまうも、再び家族で一緒に暮らすため、福島市に一軒家を購入した。しかし……。
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後編はこちら 「お父さんはあの日からすっかり変わってしまった」 〈この先帰還困難区域につき通行止め〉 赤い文字で危険を知らせる立て看板が街のあちこちで目につく。1年ぶりに訪れた福島県浪江町の津島地区は、屋根が崩れ落ちた民家や取り壊し途中の学校、朽ち果てた牛舎などが、そのままの形で残されていた。 無人の街。そう表現しても決して大袈裟ではないだろう。昨年、浪江町では「室原、末森、津島」の3地区の一部で避難解除が実施されたとはいえ、東日本大震災から13年が経った今も、故郷に帰ることのできない被災者は多い。 そうしたなかで今年1月、政府は未だに帰還困難区域となっている浪江町の一部地域について、避難指示を解除する「特定帰還居住区域」に新たに指定した。帰宅を希望する浪江町のすべての住民に、2029年末までに故郷に帰れるかもしれないというかすかな希望が見えてきたのである。 だが、この政府の決定について複
NTT東日本は20日、センサーやカメラによる水質管理などITを活用し、福島市で実証実験していたベニザケの陸上養殖が成功したと発表した。同市のスーパーマーケットで21日から、約100匹分を切り身やすしとして試験販売する。生産拠点の拡大や他県での販売を検討し、2025年に年間売上高10億円を目指す。 実証実験は昨年1月に始め、人工海水技術を持つ岡山理科大と、福島県内でスーパーを展開する「いちい」(福島市)との共同事業。陸上の施設で養殖してウイルスや寄生虫が混入するリスクを抑え、1年半で体長約50センチ、重さ1・2キロに成長させた。ベニザケは病気に弱く、海面養殖は難しいとされる。 福島市にあるベニザケの陸上養殖施設=20日NTT東は近年、ITによる遠隔技術を使い漁業や農業分野に進出。ベニザケは「サーモン」の一種として世界的に人気が高い上、国内流通分も輸入品が多く需給が逼迫気味なことから、収益が見
放射線レベルの高さより、人間がいない場所を好んだ動物たち。福島の避難指示区域で闊歩してました2020.01.25 18:0065,446 Brian Kahn - Earther Gizmodo US [原文] ( Kenji P. Miyajima ) 動物から、放射性物質よりも嫌われてるのが人間…。 チェルノブイリ原発事故後に、立ち入り禁止区域で野生生物が繁殖したことはよく知られています。最近では、Netflixの『Our Planet』でその様子が放映されていました。 今回発表された研究結果によると、福島の立ち入り区域でも同じようなことが起こっているとのこと。人間がどれだけ地球をめちゃくちゃにしても、人間さえいなくなれば自然環境は元通りになる方法を見つけるようです。 2011年に起こった大きな地震による大津波で福島第一原発が炉心溶融を起こし、日本政府は放射性物質に汚染された地域(ロサ
福島大共生システム理工学類の兼子伸吾准教授は3日、東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域に生息するイノシシの遺伝的な影響を調査した結果、事故後数世代が経過しても、DNAの塩基配列に事故の影響による突然変異は確認されなかったとする研究内容を発表した。 大学の定例記者会見で発表した兼子氏は、「突然変異で緑になったイノシシ」など、原発事故の影響を巡り根拠に基づかない海外報道があるとし、「汚染の程度が理解されておらず、現状を伝えることが重要だ」と指摘した。 事故の影響による突然変異が確認されなかった理由については「(事故に起因する放射線量が)低線量だったためと考えられる」と述べた。 兼子氏は、福島大大学院に所属していたドノバン・アンダーソン氏(弘前大被ばく医療総合研究所特任助教)らとともに2016~19年、帰還困難区域に生息する307頭のイノシシを調査した。このうち191頭の遺伝子について、チ
国内で年間およそ2万トンが流通し、日々の食卓を彩っているなめこの99%が、60年前に福島県喜多方市で採取された野生のなめこの菌に由来することを明らかにしたと、福島大学などの研究チームが発表しました。 なめこは国内では年間およそ2万トンが流通し、このうち99%が菌床栽培で生産されています。 かねてからメーカーなどの間では、菌床栽培に使われる菌は60年前に福島県喜多方市山都町で採取された、F27という野生のなめこの菌を品種改良して全国に広がった可能性が高いと指摘されていました。 福島大学や福島県などの研究チームはこの説を確かめるため、なめこの遺伝的な系統などを解析する方法を開発し、国内で採取されたそれぞれ異なる73の野生のなめこの菌と、菌床栽培で流通している50のなめこの菌を調べました。 その結果、野生の菌では遺伝的な多様性がみられた一方、菌床栽培の菌は1つの系統に分類され、それぞれが遺伝的に
東京五輪のソフトボール会場「福島県営あづま球場」がある福島市のあづま総合運動公園内で20日午前7時半頃、巡回中の男性警備員が体長約1メートルのツキノワグマとみられるクマを目撃し、県警福島署に通報した。同球場では21日午前9時に1次リーグ・日本対オーストラリア戦がプレーボールとなるだけに、県警は夜を徹する大捜索を行った。 【東京五輪】今日のみどころ 全競技で一番乗りのスタートとなる開幕戦を前に届いたまさかのクマ目撃情報。現場の緊張感はMAXに達した。福島署によると、発見されたのは球場の北東約1・2キロの地点にある「福島市民家園」の敷地内。通報を受け、警官が現場に直行したが、既にクマは行方をくらましていた。今月に入ってから公園内でのクマの目撃情報は複数あり、同一のクマとみられる。 県警は、五輪警備で園内に配置していた警官を動員して総力での捜索を開始。BGMを流し、爆竹を鳴らすなど対策を取りなが
「事故直後のイメージのままなのか」―。本県など8県に対する韓国の水産物輸入禁止措置を巡り、日本の逆転敗訴とした世界貿易機関(WTO)の上級委員会の判断に、県内の漁協関係者からは落胆の声が相次いだ。東京電力福島第1原発事故から8年が過ぎてもなお、海外での風評払拭(ふっしょく)に向けた努力は続く。 「国で定めた基準以上に厳しい基準を設け、間違いなく安全な魚として出荷している。今回の判断は本当に悔しいし納得がいかない」。相馬双葉漁協の立谷寛治組合長(67)は憤りを隠せない。国より厳しい独自の基準や漁師自ら首都圏などに足を運んでのPRなど、さまざまな取り組みを続けてきた。相馬市の漁師松本浩一さん(64)も「なぜ分かってもらえないのか。実際に福島に来て自分の目で漁や検査の様子を見てもらえれば、間違いなく安全だと分かってもらえるはずなのに」と唇をかんだ。 一方、いわき市で漁業に従事する佐藤文紀さん(2
◇二つの研究チームが米科学誌に報告 福島県内に生息する野生のニホンザルについて、福島第1原発事故後、成獣の骨髄で血液のもとになる成分が減ったり、胎児の成長が遅れたりしたとする研究成果が米科学誌に相次いで報告された。事故で放出された放射性セシウムを木の皮などの食べ物から取り込んだことなどによる被ばくの影響の可能性があるという。 成獣を調査したのは、福本学・東北大名誉教授(放射線病理学)らの研究チーム。福島第1原発から40キロ圏内にある南相馬市と浪江町で事故後に捕殺されたニホンザルを調べ、成獣18頭で骨髄中の成分を調べ他の地域と比べた。その結果、血小板になる細胞など血液のもとになる複数の成分が減っていた。さらに、一部の成分は、筋肉中の放射性セシウムの量から推定される1日あたりの内部被ばく線量が高い個体ほど、減り方が大きくなっていたという。福本さんは「健康への影響が表れるのかなど、長期的な調査が
原発事故の影響で試験的な漁が続けられている福島県沖では、震災前に比べてヒラメがおよそ8倍、ナメタガレイがおよそ7倍と、資源量が増えていることが県の調査でわかりました。県は豊富な資源を漁業の復興につなげるため、販路の回復を支援することにしています。 それによりますと、去年1年間の平均の資源量は、震災前の5年間の平均と比べてヒラメがおよそ8倍、ナメタガレイがおよそ7倍と大幅に増えていたことがわかりました。 大きさもヒラメの場合、震災前は体長40センチ前後がもっとも多かったのに対し、おととしのデータでは50センチから60センチが多く、大型化しているということです。 福島県沖では、原発事故の影響で回数や海域を限定した試験的な漁が行われていることが、資源量の増加につながっていると見られています。 一方、福島県沖の魚介類を対象にした県の放射性物質の検査で国の基準を超えたものは平成27年4月以降出ておら
農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市)は、従来のコシヒカリより放射性セシウムの吸収が半減した新品種を開発した。東京電力福島第一原発事故以降、風評被害対策に取り組む福島県などでの導入を目指す。 同機構の石川覚・作物リスク低減ユニット長らは、コシヒカリにイオンビームを照射して遺伝子に突然変異を起こし、根からナトリウムイオンを排出させないようにした。根の細胞内でナトリウムイオン濃度が高まり、セシウムの取り込みが抑えられた。 従来のコシヒカリと一緒に汚染土で試験栽培したところ、セシウム濃度は玄米中で55%、稲わらで59%下がり、国の基準値を十分下回った。稲穂の数や収穫された玄米量は従来のコシヒカリとほぼ同じで、食味も外部機関の評価で「ほぼ同等」だった。 セシウム対策では、カリウムイ…
連載目次 現在の「アクアマリンふくしま」 画像提供:アクアマリンふくしま(以降すべて) 今から5年をさかのぼる2011年3月11日、午後2時46分、マグニチュード9.0を記録する東北地方太平洋沖地震が発生。地面のみならず、膨大な量の海水を揺り動かした巨大なエネルギーはすぐに大津波へと姿を変え、三陸を始めとする東日本の太平洋沿岸に押し寄せた。福島県いわき市小名浜に所在する水族館「アクアマリンふくしま」も当然、例外ではなかった。4メートルを超す大津波に襲われた施設は、一階がすべて水没。その直前から3階に退避していた80名の職員、ボランティア・スタッフはみな無事だったが、翌日からの停電で、海洋生物の飼育のための生命線である水の濾過装置の稼働を、軽油による自家発電に頼らざるをえなくなった(*1)。加えて水族館は、大規模な放射能漏れが危惧される東京電力福島第一原子力発電所から、南に55キロメートルの
いわき市小名浜の小松理虔です。 2012年の冬から、有志たちと「うみラボ」という民間の海洋調査チームを組んで、福島第一原発沖の魚の放射線量などを測定する活動をしています。今年も8回ほど海洋調査を行いました。昨年との比較のデータなども出てきましたので、こちらでご案内したいと思います。福島の海の今を理解するための判断材料としてご利用頂ければと思います。 調査の模様については、うみラボのブログなどを参考にして頂ければと思いますが、漁師の方の協力を頂き、船で福島第一原発沖に向かい、楽しく魚を釣って、ついでに放射線量も測ってしまおうという活動でして、いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」の協力を頂きつつ調査・計測を行っております。運営については、恥ずかしながら手弁当でありまして、今のところどこからも活動資金は頂いておりません(涙)。 ここで紹介するものは、海洋学者でも生物学者でもない一般市民の私た
27日早朝、福島県本宮市荒井の建築資材卸売会社「イワキ」(沖田満好社長)の本社近くに体長1メートル以上のツキノワグマが現れ、建物内に侵入して備品を壊すなどして暴れた。事務所に閉じ込められたクマは3時間後、駆けつけた県環境創造センターの獣医師に麻酔銃で撃たれて眠らされ、山に運ばれて放された。けが人はなかった。 関係者によると、午前6時半ごろ、イワキの男性社員が同社前の県道でクマを発見。クマはそのまま同社敷地内に逃げ込んで走り回り、倉庫内にある事務所の屋根によじ登った。体重で屋根が抜け、事務所内にそのまま落ちた。 社員が素早くカギをかけて閉じ込め、警察に通報。クマはその間、床を走り回ったり、壁に体当たりしたり……。午前9時40分ごろ、駆けつけた獣医師に麻酔銃で撃たれるまで、棚によじ登って備品を床に落とし、壁やイス、パーティション(仕切り板)などを壊し続けた。社員の添田盛光さん(53)は「あんな
上村雄高さん。職業はカメラマン。 前回の記事、『原発事故から4年、変わらぬ状況は「人災」か…孤立した福島・飯舘村の猫たち』でもお伝えしましたが、上村さんは、福島県飯舘村で野生動物が猫や犬を襲う事態が頻発しているのを傍観できず、数十回にわたって村を訪れている。 今回は、上村さんが飯舘村で保護した猫、米太郎の話を中心に、飯舘村の犬や猫の現状をお伝えします。 原発事故の影響で、震災以前のように自由に暮らせなくなってしまった飯舘村には、およそ200頭の犬、400匹の猫が取り残されている。 他の自治体では、避難場所に犬や猫の同行避難が可能だったのに対し、飯舘村では許可をしなかった。 上村さん:ボランティアの皆さんが犬や猫のいる場所を把握して、餌場を作ってフードを与えたり、避妊・去勢手術を行ったりしています。 人の営みがなくなった飯舘村では、野生動物が残された猫を襲う事態が頻発しており、死んでいくため
道漁連、脱原発を決議 福島第1事故で影響「再生エネ推進を」 (06/20 17:17、06/20 18:40 更新) 道漁連は19日、札幌市内で道漁協組合長会議を開き、東京電力福島第1原発事故で道内漁業にも大きな影響が出ているとして、脱原発と、太陽光や風力といった再生可能エネルギーの推進を目指す決議を採択した。 道漁連は福島原発事故以来、原発の安全対策の強化を政府や道に求めてきた。しかし、政府が今年4月に決めたエネルギー基本計画で、原発を「重要なベースロード電源」と位置づけたことから、脱原発をさらに強く訴えることにした。 決議は「一度原発事故が発生すれば漁業に与える影響は計り知れない」と指摘した上で、「将来に向けて原発に依存しない体制を目指し、安全・安心な自然エネルギー(再生可能エネルギー)の利用推進を図る」としている。 道漁連によると、韓国は昨年9月、放射性物質を含んだ汚染水が福島原発か
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