嘘つきは嘘になれているのだから、他人が嘘をついても簡単に見破ってしまうはず、と思うかもしれないが、事実はそうではないようだ。 よく嘘をついて他人を騙そうとする人は、事実とフィクションの違いを区別する力が弱く、嘘に騙されやすく、誤った情報を信じてしまうという。 「説得力のある嘘が得意な嘘つきほど、皮肉なことに一番嘘に騙されやすい人たちであるようです」と、カナダ、ウォータールー大学のシェーン・リトレル氏は意外な真実を暴いている。 2種類の嘘「説得型」と「回避型」 ちなみに、ここで言う嘘とは、「他人を感心させたり、説得したり、誤解させるような情報を流すことで、それが真実かどうかは気にされていないもの」だ。そのため、他人にただ虚偽を信じさせることが目的の嘘とは違う。 また、今回の研究では、嘘を「説得型」と「回避型」の2種類に分けている。 「説得型」は、誇張や尾ひれを付けることで、他人を感心させたり