映画横好き中年男の雑文録。ちょっとマニア向け。古いドイツ映画の中の(自分にとって)興味ある断面を扱います。 前回は、フォルカー・シュレンドルフ監督の最新作品を通して独仏関係、特にフランス側の意識を考えるということをテーマに置きましたが…この映画を見てまず驚いたのは「シュレンドルフ監督って、まだ(監督を)やっていたんだな」ということでした。現在75歳とのことですが…こうなったら高齢レジェンドとしてまだまだ突っ走って欲しいものです。 1980年代以来、私はまったくシュレンドルフ作品に触れていません。 そもそも数を観ていません。個人的な視聴経験のある同監督作品は『カタリーナ・ブルームの失われた名誉 (Die verlorene Ehre der Katharina Blum)』(1975年)、フランスでの作品である『スワンの恋 ( Un Amour de Swan/Eine Liebe von