先月、4年ぶりとなるアルバム『Valtari』をリリースし、また、今年のSUMMER SONICに4年ぶりに出場するシガー・ロス (Sigur Rós)が、『シガー・ロスの世にも奇妙な映像実験』(‘Valtari’, Mistery Film Experiment)と題して、12人の映画監督や映像ディレクターに同じ予算を渡し、今作を聴いて各自が感じたまま作品を制作してもらうプロジェクトをスタートしている。 選ばれた12人は、かつてシガー・ロスと何らかの形で仕事をした経験があり、シガー・ロスのミュージック・ビデオを何作か制作している Arni&Kinski、前作『残響』のアートワークや「Gobbledigook」のビデオ監督を務め、高い評価を得ているアメリカ人のフォトグラファー ライアン・マッギンリー、映画『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のディレクター ジョン・キャメロン・ミッチェル
JSBJ “Seconde Nature” Blue Zine Launch @Neighbour (c) Jennilee Marigomen text: goshi uhira 世界で最初の電子ブックリーダーといわれているソニー製「データディスクマン」が発売されたのが1990年。その17年後の2007年にアマゾンから「Kindle」が、続いて2010年にはアップルより「iPad」が発売された。以降、「本」をめぐる景色は、ゆっくりと着実に変化してきた。「紙の本」は決してなくなることはないが、徐々にその数を減らし、「電子書籍」は少しずつ発行を増やしながら、ゆっくりと日常化していくだろう。 こうした変化の中で私たちに必要なのは「紙の本」と「電子書籍」そして、今後現れるかもしれない「新しい本」、それぞれの特質を確認し、自分なりの棲み分けを身につけ、適応していくことなのではないだろうか。 そもそ
中国南部の都市・深センは香港に隣接する影響で、本土のなかでも北京や上海と並び目覚ましい経済発展を遂げている街のひとつ。国内外から多くの移民が流入し、昨年にはついに人口が1500万人を突破した。そんな深セン市から発行されている「Little Thing」は、今、中華圏の若い女性達を虜にしている超ガーリーなファッション誌だ。Little Thingの共同創始者で発行人のジェイソン・レン氏にお話を聞いた。 -まずは、「Little Thing」を始めた理由について教えてください。 Jason Ren : アイディアは何年も温めていたのですが、自分たちが読みたいと思い、他人と共有したいと思える雑誌を作りたくてLittle Thingを始めました。今も市場にはこのような雑誌はないと思っていますし、未知の可能性に溢れていて本当に素晴らしいことだと思います。 「Little Thing」より、 パリにあ
Sublime (c) 2012 Gestalten, Berlin text by goshi uhira 一瞬で散りゆく桜の花びらに、人の命の儚さを想う。 日本人は古来からこうした特有の「美意識」や「自然感」を育んできながら、 絶えず変化し続ける自然の中に美を見出し、そのうつりゆく姿こそが本質だとしてきた。 そのような文化に基づいた精神は、ものづくりの過程の中で自ずと内在していく。 本書『Sublime』は日本の建築、インテリア、プロダクトを中心に構成されている。 世界的に著名なデザイナーから、次代を担う気鋭のデザイナーまで、 年代や経歴を問わず縦断的にセレクトされており、 国内に於けるデザインの動向を把握するのに十分な内容となっている。 本書に掲載されているものの中からほんの一例をご紹介したい。 KENGO KUMA & ASSOCIATES GC PROSTHO MUSEUM R
2010 年に英国・ロンドンで誕生した、音楽と場所を繋ぎ、まったく新しい都市体験を生みだす音楽プラットフォーム 「Musicity」(ミュージシティ)が、2012年 東京から世界展開する。 日本では、英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルの主催により、2012 年 3 月 24 日(土)、「Musicity Tokyo」(ミュージシティ東京)として、「六本木 アートナイト 2012」にあわせスタートする。 「六本木アートナイト 2012」においては、「Musicity Tokyo in ROPPONGI」のタイトルのもと、六本木アートナイト実行委員会とブリティッシュ・カウンシルの提携企画として開催され、当日限りのスペシャル・ライブも予定されている。 「Musicity Tokyo」には英国と日本の個性的なアーティストたちが参加。 スマートフォンの GPS 機能を使って
上海の5つ星ホテル、和平飯店(Fairmont Peace Hotel)と言えば、映画「上海バンスキング」のモデルにもなった「Old Jazz Bar」で平均年齢75歳以上のジャズマン達が深みのある演奏を聞かせてくれることで知られている。2011年11月、その和平飯店の南楼に時計メーカーのSwatchグループによる「Swatch Art Peace Hotel Shanghai」が誕生した。 世界7大財閥のひとつであるサッスーンの本拠地として建てられた和平飯店の北楼と向かい合うように立つ南楼は、20世紀初期に「パレスホテル」として建設された。イギリス人建築家のウォルター・スコットによって設計された6階建ての美しい赤レンガ造りは今も健在で、北楼と共に現在は上海文化遺産の保護対象となっている。「Swatch Art Peace Hotel」は、その南楼を改装してオープンしたアーティスト・イン
造船所跡地を改装した「クリエイティブセンター大阪」の敷地風景 DESIGNEASTの会場協力などでも有名な千島土地株式会社が、2012年に設立100周年を迎える。これを機に千島土地株式会社は100周年事業として、2011年11月に一般財団法人おおさか創造千島財団を設立し、芸術・文化支援を通じて大阪の創造的なまちづくりを推進することを目的とし、助成事業を柱として活動を展開していく予定だ。 現在、この活動にて、2012年度に行われる創造活動に対する2つの公募助成プログラムの申請を受け付けている。 1つ目は、大阪府を拠点とするアーティスト、クリエイター等が行う活動、もしくは大阪府以外に拠点があるアーティスト、クリエイター等が大阪府内で行う活動に対する助成金交付。 2つ目は、造船所跡地を改装した創造スペース「クリエイティブセンター大阪」を無償で提供するスペースの助成だ。どちらも2012年2月10日
「写真集×ミュージックビデオ」をコンセプトに、フォトグラファーによって撮影されたフルHDの高画質動画と、厳選されたエレクトロニック・ミュージックを掛け合わせ、音楽と映像のシンクロ感を徹底的に追求した新感覚の音楽映像アプリ「Photographic Video Music」より、第四弾「Fukushima Horse」が登場した。 本作品は、福島第一原発から北約25キロに位置する南相馬市の馬が主役。 南相馬市、計画的避難区域に指定され、文字通りゴーストタウンと化したこの街は、戦国時代の合戦をモチーフにした「野馬追い」というお祭りで知られ、数百等の馬が一般家庭のいたるところてでぺットとして飼われる日本有数の「馬の街」であった。 原発事故発生後、放置されていた馬を餓死から救うべく、サラブレッドの産出地として知られ、多くの牧場や競走馬のトレーニングセンターを抱える北海道日高町では、現在、南相馬市
12月2日(金)より G/P gallery にて、国内外で注目を浴びる写真家・細倉真弓の初個展「KAZAN」が開催される。 細倉真弓は、日本人若手作家として今ヨーロッパを中心に熱い注目を浴びる作家の1人。2011年は、オランダの現代写真雑誌『Foam』が毎年開催する若手新人発掘コンペ&特集号「Talent」において日本人でただ1人選出され、誌面を飾った。その後、同名の写真展がオランダFoam美術館で開催され、作品展示が注目を集めている。 また、本年9月にはイタリア・ローマで開催されたフォトフェスティバル「FOTOGRAFIA」内展覧会「Mizu no Oto」にて、日本人作家5人の中に選出され、展示が開催された。来年は、ロンドンでの写真集出版プロジェクトへ参加が決定。今を生きる若者の日常を繊細で力強い感受性で描き出し、その自然の描写と独特なエロスは独自のカラーとして高い評価を得ている。
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