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ブックマーク / blog.livedoor.jp/editors_brain (6)

  • 編集者の日々の泡:私が担当した電子書籍、絶版にしました

    2014年06月20日 私が担当した電子書籍、絶版にしました Tweet ところで、私が担当して出版した電子書籍、絶版にしました。 この書籍を企画したのは2010年。もう4年前だ。当時の電子書籍は、紙の書籍に比べ販売部数が1〜2%程度。つまり紙なら1万部出るを電子化すると、販売部数は100部とか。 1500円で初版1万部の書籍なら、著者に入る印税は、10%で150万円。これが電子書籍では2万円といったところだ。 私が手がけたのは、紙の書籍を並行させない、電子書籍オリジナルの企画。売れないとはっきり言った上で、「一緒に新しい市場に挑戦しよう」と著者の方を口説いた。 とはいえ丸損を押し付けて書き下していただいたわけではない。そんなこと、申し訳なくてできない。そうではなくて、原稿自体、「原稿料」という形ですでに償却済みのものを書籍化した。 もともと書籍化の約束があって書いていただいたものではな

  • 編集者の日々の泡:40代独身美魔女誌「DRESS」創刊号を読んで泣いた

    2013年04月05日 40代独身美魔女誌「DRESS」創刊号を読んで泣いた Tweet 最高顧問・秋元康、名誉会長・松浦勝人(エイベックス)、取締役会長・見城徹(幻冬舎)、取締役副会長・藤田晋(サイバーエージェント)、代表取締役社長・山由樹(元光文社)というお金の臭いプンプンの出版社「株式会社gift」。創業が2012/9/3。半年経って出てきた最初の雑誌が、「DRESS」だ。4/1創刊。 DRESSは、40代独身女性ファッション誌。周囲の女性にリサーチしてみると、ファッションディレクターである大草直子氏への期待が大きいみたい。彼女はフツーに地に足の着いたファッション提案が多く、「現実を知る」この年代の女性には支持率が高い。 雑誌は一般的にビジネスとしては広告勝負で、特にファッション誌ではその傾向が強い。なんたって取材編集にとんでもなく金がかかる割に、読者にそのコストを持って行くと買っ

  • 編集者の日々の泡:講談社「スティーブ・ジョブズ」、100万部出て「まさかの赤字」。背景は米国の……

    2012年02月09日 講談社「スティーブ・ジョブズ」、100万部出て「まさかの赤字」。背景は米国の…… Tweet ところで講談社が伝記「スティーブ・ジョブズ」の販売状況を公開したらしい。 前後編で100万部以上出たわけだけど、赤字だそうだ。 日市場の場合、通常書籍は初版では赤字の「バーゲン価格設定」で販売され、運良く増刷りが掛かったときに黒字化していくのが一般的。 とはいうものの、もちろん増刷りが掛かりまくって100万部出てすら赤字(1冊あたりは50万部だけど)というのは、商品設計になにか決定的な問題点があったとしか思えない。まして1冊約2000円という高額書籍なのに。 理由は高額ロイヤリティーだそうだ。 米国では同書の標準小売価格は35ドル。まあ3000円といったところ。前後編に分かれておらず1冊だ。 日の場合前後編2冊合計で4000円。もちろん英語書籍と日語書籍の市場規模は比

    laislanopira
    laislanopira 2012/02/09
    売り上げを全部打ち消すロイヤリティー
  • 編集者の日々の泡:アニメならではの声の演技が気持ち悪い

    2011年09月26日 アニメならではの声の演技が気持ち悪い Tweet アニメの声の演技で嫌いなところ。「うん」「えっ」「うっ」とか「うわー……」とかいう言葉にならない発声をやたらと入れるところ。そうした声が挿入される場面を日常の光景に置換してみると、それはだいたい現実には無声。つまり来顔の演技で感情を表現すべき部分だ。 コメディーなんかでデフォルメするならある程度はわかる。そうでもないアニメにまでこのような表現が要求されるのは、おそらく微細な表情を付けるのが難しいため、こうした感情の揺れを表現させるのに「どうしても声に頼る部分が必要」ということなのだろう。 しかし技術面で制限が大きかったはるか昔と異なり、現在のアニメの表現力は豊かだ。感情の揺れを特に表現したい「ここぞという場面」では、十分表情だけで演技させられると思う。 そこまで重要でない場面では、動きで見せるのはコスト的に難しいか

    laislanopira
    laislanopira 2011/10/05
    これを現実でやったらオタクしゃべり、実写ドラマでやったら(横行してるな)、臭くて見てられない演技になるのかも。アニメという枠内の表現
  • 編集者の日々の泡:フリーランスという「生き方」。 ――その利点について、マジメに語ってみようか。

    2010年06月04日 フリーランスという「生き方」。 ――その利点について、マジメに語ってみようか。 Tweet さて、デザイナーの話を書いたけど、関連してフリーランスという生き方について。 こないだの話だけ読むと、「フリーってきつそう。なりたくないな」と思う人ばかりになりそうだけど、誤解ないように書いとくと、フリーにも素晴らしい利点がある。 まず、要は「全部自分」だから、会社勤めの変なストレスがない。そりゃ気に入らない奴との仕事とかは頻発するだろうけど、次から断わりゃいいだけの話だから。 時間の自由も利く。平日だろうが好きなときに好きなことができる。1か月海外に遊びに行ったって、全然かまわない。ついでに2、3現地の仕事を引き受けておけば、一石二鳥だ。 そして自分の人生は、成功も失敗も、全部自分の責任になる。 サラリーマンだと運とか社内政治とかが成功失敗に関係してくるけど、フリーの場合は

  • 編集者の日々の泡:フリーランスという「生き方」。 ――その戦略について、フリーの生き様を死ぬほど見てきた私からアドバイス。

    2010年06月09日 フリーランスという「生き方」。 ――その戦略について、フリーの生き様を死ぬほど見てきた私からアドバイス。 Tweet 前回の続き。フリーを目指す方へのアドバイスというか。 カメラマンだろうとイラストレーターだろうとライターだろうとなんだろうと、マスコミの仕事でフリーになりたいという人には、私の経験から、忠告がある。 それは、人生設計をまじめに考えること。そして別オプションをちゃんと確保することだ。 人生設計で言うと、まず年金はちゃんと払おう。「どうせ将来あてにならない」と斜に構えた聞きかじりで、人生を棒に振ってはならない。障害年金まで考えるなら、最低限のセーフティーネットだ。 次に、月1万でもいいので、投資信託を積み立てること。志望者は若い人だろうから、オススメは新興国の株式投信だ。できれば為替ヘッジなしのもの。アクティブファンドでなく、インデックスファンドがいい。

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