美的理由について勉強するシリーズ。 →その1 その2 その3 原理の問題 作者: ロナルド・ドゥオーキン,森村進,鳥澤円出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/01/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 『原理の問題』の9章に入ってる、国家による芸術支援に関する有名な論文を読んだ。 この論文では、国家が芸術と人文学に関して、どれだけ支援すべきなのかという問題を扱っている。前半では、(1)経済学的アプローチと(2)高尚なアプローチという二つのアプローチが検討され、どちらも退けられる。 経済学的アプローチ: 共同体において保持されるべき芸術の質は、共同体が芸術の保存のために支払うことを望む価格によって決定される。 高尚なアプローチ: 人々が望むものではなく、人々が持つに値する芸術を保持するべきだ。 経済学的アプローチは「市場に任せろ」、高尚なアプローチは「良い芸