人生に無駄な事などひとつも無いと言うが、どうも思春期の貴重な時間を、誤った方向に費やしていた気がする。 闘将!!拉麺男(1982年~1989年)で、毒草・毒薬・毒虫を配合して入れた瓶に長い年月をかけて手とうで突き、 毒手を完成させるという話があった。 魁!!男塾の「民明書房刊」を図書館に探しに行った前科のある私が、これを疑う理由などなかった。 毒手はさすがに無理だったが、ジャッキーの映画で砂をひたすら突いて鍛えるという場面があり、 この行為の裏づけが取れたという確信を持った。 それからというもの人知れず砂場を見つけると、手とう突きを繰り返し、 自分の手を鋭利に削る日々が、結構いい歳まで続いた。 努力の甲斐あって鋭さを持った手を完成させたのは良いが、よくよく考えると、 一般人の私に手とう突きは、どのような場面で使われるのだろうか? 男ならば一度ぐらいはコブシを強く握り締め、それを突き放つ機会