〈本記事では『東京貧困女子。』『悪魔の傾聴』などで話題のノンフィクションライター・中村淳彦の最新作『歌舞伎町と貧困女子』(宝島新書)から、一部を抜粋・編集し、誰も触れることができなかった歌舞伎町の闇である「セックスとカネ」のタブーに切り込む。 【画像】何回か無料で”行為”をして営業するセラピストも…都内だけで100店以上!飽和状態の女性用風俗の今 今回紹介する歌舞伎町女性は、ヤクザが旦那で、ヤクザが集うクラブで働く名越宏美(仮名、30歳)。長野県生まれの彼女は、母親から虐待を受け家出。居場所を求めて長野の繁華街をさまよっていたときに、ホストにつかまり、その料金を払うために17歳からピンサロで働いていたという。 そんな彼女が、ヤクザの集会が行われている真っ最中のクラブで、これまでの人生を振り返る〉 ◆ピンサロで12時間労働、報酬は1日3000円 名越宏美は年齢は隠していたが、見た目も未成年な