関西電力は20日、再稼働の準備が進む高浜原子力発電所4号機(福井県高浜町)の建屋内で、放射能を帯びた1次系の冷却水約34リットルが漏れたと発表した。 放射能量は約6万ベクレルで、国への報告基準(約370万ベクレル)を下回っていた。作業員らの 被曝 ( ひばく ) や、外部への影響はないという。 関電は4号機を今月26日にも再稼働させる予定だが、原因究明に手間取れば、工程に遅れが出る可能性もあるとみられる。関電は「漏れた原因は調査中。再稼働への影響は現時点ではわからない」としている。 関電や福井県によると、同日午後3時40分頃、1次系冷却水の系統につながる配管に水を流していた際、警報が作動した。現場を確認したところ、床面に約8リットルの水たまりを発見。漏れた後に床下の容器などに流れ込んだ分も含めると約34リットルになるという。