fixfiles relabelコマンドの実行後は、前述したようにgrub.confが修正してあれば、再起動することでSELinuxカーネルを有効化できる。なお、fixfiles relabelコマンドでファイルのタイプ付けを行なう前にシステムを再起動してSELinuxを有効化させてしまうと、ファイルに適切なタイプが付与されないため、システムが正常に起動しないので注意が必要だ。 ドメインとタイプの確認 SELinuxでは、psコマンドやlsコマンドが拡張されており、「-Z」オプションを付与することで、プロセスのドメイン、リソースのタイプなどセキュリティコンテキストを確認できる。以下は、それぞれの実行例だ。 # ps -eZ |more PID CONTEXT COMMAND 1 system_u:system_r:init_
中村 雄一 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社 技術開発本部 研究部 技師 2006/12/8 Security&Trustフォーラムでも連載中の「SELinuxの最新動向」などでSELinuxの生い立ちや意義は理解できていても、実際の設定でつまずいて結局利用していないという人も多いのではないだろうか。 本記事ではセキュアOSの普及に情熱を注いでいる中村氏の「多くの人にSELinuxを使ってもらいたい」という気持ちから作成されたツール、SELinux Policy Editorの機能を説明する(編集部) あなたのLinuxの中にもSELinuxは眠っている 最近のLinuxディストリビューションには、セキュアOS「SELinux」が標準搭載されています。SELinuxは、高度なセキュリティ機能を提供する一方、難しいというイメージが先行し、有効に活用されていません。読者の皆さまの中にも
第1回 SELinuxの出自とキソのキソ 古田 真己 サイオステクノロジー株式会社 インフラストラクチャービジネスユニット Linuxテクノロジー部 OSSテクノロジーグループ 2005/11/25 SELinuxのアーキテクチャは、もともとアメリカの国家安全保障局(NSA:National Security Agency)とSCC(Secure Computing Corporation)において、強制アクセス制御(MAC:Mandatory Access Control)の研究のためにFlukeというOS上で開発されました。1992年に始まったこの研究を経て2000年にGPLで一般公開されたSELinuxは、いまセキュアOSとして非常に注目を集めています。 この連載ではSELinuxの最新動向を追っていく予定です。1回目となる今回はSELinuxの出自と基礎の確認からしていきます。 S
Redhat Enterprise互換ディストリビューションであるCentOS上に、Subversionサーバを構築します 構築したSubversionサーバへはWebDAV経由でリポジトリへのアクセスを行える様にします また、利用ユーザ(グループ)毎に細かいアクセス制限ができる様にします WebDAVを使うという事で、apache2の導入も必要になります ここではapache2の導入が終わっていることを前提での手順を記載します
動機 よし、Subversion を使ってみるか…と思い、Fedora Core 3 の評価もかねてインストールしてみました。 そもそもの目的は、Eclipse の Subclipse でのバージョン管理なのですが(move/rename がしたかったんです)、 Fedora Core 3 では FSFS レポジトリが利用できる Subversion 1.1 でパッケージが作ってあったので、ついでに Fedora Core 3 も試してみようと思った次第です。 が、SELinux が有効の状態では、レポジトリに対する書き込みができないため、すんなりと使うことができませんでした。 せっかくの SELinux を無効にするのももったいないと思い、SELinux のポリシーを作って使えるようにしてみました。 Subversion を使わなくても、WebDAV を利用しようと思ったら同じような作業
SELinuxはセキュリティを強固にするために有用だが、設定が煩雑であるため、インストール時またはインストール直後に[無効]または[Permissive](動作しているがアクセス拒否などは行わないモード)にされることが多い。しかし、「SELinux Troubleshooting Tool」というツールを利用すれば、SELinuxの煩雑さを軽減できる。ここでは、Fedora Core 6(FC6)でSELinux Troubleshooting Toolを使用する方法を説明する。 デフォルトの設定では、SELinux Troubleshooting Toolはインストールされないので、yumコマンドでインストールする。
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