巨人・久保康生巡回投手コーチの“魔改造”に迫る第2回は、データが氾濫する中で、どう若い投手を育てていくべきなのか? 久保コーチの視点と巨人の若手投手の“魔改造”の進捗状況を聞いた。〈全2回の#2/#1へ〉 日本中を熱狂に巻き込んだワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝。その舞台裏を宮崎キャンプから取材していて印象に残ったことの1つが、ダルビッシュ有投手や大谷翔平投手が1球ごとにデータを精査しながら投球練習を行う姿だった。 2人の姿に感化されたように代表メンバーの投手たちも、ボールの回転数や回転軸の傾き角度などの数値チェックを投球練習の中でさらに重視するようになった。大会後に何人かの投手からは「データの活用の仕方が勉強になった」という証言も聞いた。