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いい話とpatoに関するlatteruのブックマーク (2)

  • 栗拾いツアーに誘われない僕は「嫌われ上手」かもしれない|Pato | Dybe!

    「おれたちおっさんはね、上手に嫌われなくちゃならないんだよ」 煙が充満する小さな居酒屋。木製の棚には乱雑に並べられた鏡月のビンが居座っていて、手書きのメニューは少しだけ茶色っぽく変色していた。換気のために開け放った窓からは、夕方と夜の境界線みたいな空が見えていて、小さな星が一つだけポツリと居心地悪そうに瞬いていた。 「え? 上手に嫌われるってどういうことですか?」 突拍子のない言葉に、少し身を乗り出してしまった。 この世の中の多くの事象は、おおよそ自分とは関係ないものばかりで構成されている。SNSを泳ぐ綺麗な女性も、宝石をまぶしたようなあのタワーマンションも、誰かの相談事も、誰かの離婚話も、あの標識だって、そのへんの石だって、突き詰めるとまあまあ無関係だ。そう考えると自分に関係あるものなんてほんの一握りの小さな光みたいなものなのかもしれない。草原にポツンと浮かぶペンライト、そんなものだろう

    栗拾いツアーに誘われない僕は「嫌われ上手」かもしれない|Pato | Dybe!
  • お前は成長しているのか?〜イネと女子高生|Pato

    「思っていた以上に稲の成長が早いの。すごいんだから!」 あれは6月のこと。僕は地方都市の駅前ロータリーに立っていた。初夏の風が心地よく、爽快な気持ちになる。 そんな場所でバスを待っていると、冒頭のセリフが聞こえてきた。それ自体は特段に取り立てることではなく、ごくありふれた雑踏の中の一つの言葉であったが、大きく興味を持ったのは、そのセリフが女子高生の口から放たれたからだった。 (写真:photoB/photoAC) 彼女は制服を少しだけ崩した着こなしをしていて、それ以外は普通の今どきの女子高生だった。健康的で活発そうでどちらかといえばかわいい子だった。そんな彼女の口から「稲の成長が早い」というアンバランスなセリフが出てきたのだ。稲と女子高生がつながらず、少なからず困惑した。 それでも彼女は友人に向かって興奮気味に、いかに稲の成長が早いか、今田んぼで何が巻き起こっているのかを説明していた。僕は

    お前は成長しているのか?〜イネと女子高生|Pato
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