史上2番目に大きいとされる4億年前の大量絶滅は、海中で爆発的に増加した有毒金属が原因だった可能性があるとする論文を、フランス、リール大学などの研究チームが学術誌「Nature Communications」に発表した。高濃度の鉛、ヒ素、鉄などが、古代の海で繁栄していたプランクトンに似た微生物に重度の奇形を生じさせたという。 【フォトギャラリー】海を支える小さな生命 この大量絶滅は、4億4500万年前〜4億1500万年前、オルドビス紀からシルル紀にかけて起きた。当時、地球上の生物はほぼすべて海中に生息していたが、全生物の85%が消え去った。地球の歴史上、過去5度ある大量絶滅のうち2番目に規模の大きいものである。 原因についてはこれまで、急速な気温低下や火山ガスによる大気汚染、極超新星の爆発など、さまざまな説が提示されてきた。しかし、今のところ決定的な証拠は見つかっていない。 今回発表さ