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ブックマーク / delete-all.hatenablog.com (125)

  • 「それは上司の仕事でしょ」という地獄を僕は生きている。 - Everything you've ever Dreamed

    「部長、あの案件はどうなりました?」「先日のあれどうなってます?」他部署の人たちから質問を受けた。当該案件の結果は先週末に判明していた。結果はバツ。担当の部下氏から「僅差で失注でした」と報告を受けていた。彼の結果報告は「勝つときはいつも圧倒的大勝利」「負けるときはいつも僅差での敗退」の2パターンしかない。旧日軍大営発表の悪しき遺伝子はここに生きながらえていた。僕は、頭の片隅にクエスチョンを浮かべながら、「ごめん。ダメだったよ」「申し訳ない。ダメでした」と答えた。彼らは一様に「結果は勝負だからいいんです。でも結果が出たら報告をもらえないと協力できるものも出来なくなりますよ」と言った。彼らの言うとおり。頭を下げるしかない。だが、おかしい。協力してくれた面々への報告がなぜ行われていないのか。僕の頭で点滅しているクエスチョンは、当該案件を担当している僕の部下氏に対するものであった。 提案営業を

    「それは上司の仕事でしょ」という地獄を僕は生きている。 - Everything you've ever Dreamed
  • 就職氷河期世代の答え合わせがキツすぎる。 - Everything you've ever Dreamed

    今年の夏から同級生と会う機会が多く、毎回、まったく異なるメンバーと会っているが、どういうわけか申し合わせたように「俺たちの世代って何だったんだろう…」という世代の話になっている。これまで、仕事や家庭のきっつーな話をすることはあっても、世代がどうのこうのといった自分たちを俯瞰でとらえるような話になることはなかった。1973~74生まれ。45、46才。50を前にして、ここでいったん、自分たちの人生を振り返っておこう、中間地点で答えあわせをしておこう、という気分に何となくなっているのだろう。 家族や老後という話題からではなく、仕事や働くことから自分たちの世代を振り返っていた。大卒で社会に出て20数年、技術や経験を蓄積して、管理職やそれなりの立場で仕事を任されている者が多い。これまでは会って話をしても話題は、ごく個人的な仕事の愚痴や悩みが多かったけれども、この夏からの一連の会合では、俺たちの世代が

    就職氷河期世代の答え合わせがキツすぎる。 - Everything you've ever Dreamed
  • ホワイト企業がブラック企業に堕ちる瞬間を目撃しました。 - Everything you've ever Dreamed

    残業ないし、破綻もないし、クソ上司もないし、今の職場には概ね満足していて、少なくとも50才になるまでは働きたいなあと考えている。だから、出る杭にならないよう、注意して生きている。今朝の定例部長ミーティングも、出る杭になって悔いを残す結果にならぬよう、注意しつつ、営業部の長として出席した。守秘義務があるのと、嫉妬の対象にされたくないのとで、詳細はひかえるが、業績は好調そのもののいい数字が上がっているので、なかなかの冬季賞与になりそうである。ちなみに前に勤めていた会社は賞与が0.1ヵ月だそうで、当に、当に、転職して良かった…このままの調子でいっていただければありがたい…と会議の末席で感慨に浸っていた。 するとボス(社長)が「当は社員をもっと追い詰めて、数字を絞り出したい。実際もっとできると私は考えているよ」と音らしきことを口にした。取り巻きっぽい人たちが、ですよね、私もそう思います、と

    ホワイト企業がブラック企業に堕ちる瞬間を目撃しました。 - Everything you've ever Dreamed
  • 「私にも責任はあります」という偽善について - Everything you've ever Dreamed

    営業部は「花形部署」「会社の看板背負っている」と持ち上げられることがたまにあって、能天気な先輩やクソ以下のゲロゲロ上司はいい気分になっていたけれども、僕はずっと「バカにされている」と悔しい気持ちでいっぱいだった。《奴ら営業はチンパンだからチヤホヤすればいい気になる》。言葉の裏にそういう音が垣間見えたからだ。 営業という仕事はスペシャルではない。資格や経験はいらない。慣れてしまえば度胸もいらない。誰でも出来る仕事。それが営業。誰でも出来る仕事ではあるが、続けられる仕事でもない。なぜか。いろいろ要因はあるけれども、突き詰めていくと、孤独だからではないか。積み重ねてきた実績や会社からの評価を取り除くと営業で得られるものはほとんど何もない。仲間もいない。だから自分で自分を客観的に評価して周囲から独立してやっていける人間だけが営業という仕事を続けられる。 そういう一匹狼な要素のせいで、営業以外の人

    「私にも責任はあります」という偽善について - Everything you've ever Dreamed
  • 「公式」を持つだけで仕事は変わるよ。 - Everything you've ever Dreamed

    今年になってから、20年間の営業人生で諸先輩から学んだことを思い出してはブログに書いている。全部、僕自身のためである。僕くらいの年齢になると教えてくれる親切な先輩は死滅している。気がつくと周りは蹴落とそうと構えている奴らばかりだ。僕は自分で学んだり、これまで学んだものから武器を見つけて勝負しなければならない。そのために書いている。これが他の人たちに役に立つのなら、悪い気分ではないけれども。 ひとつの出会いが、ギブアップ寸前だった僕を『戦える営業マン』へ変えてくれました。 - Everything you've ever Dreamed あのひとことが僕を『20年戦い続けられる営業マン』へ変えた。 - Everything you've ever Dreamed 20年の営業マン生活でわかってきた「仕事質」を全部話す。 - Everything you've ever Dreamed 印

    「公式」を持つだけで仕事は変わるよ。 - Everything you've ever Dreamed
  • 若手に頼みごとをしたら「これは仕事ですか?」と言い返されました。 - Everything you've ever Dreamed

    人間は自分の聞きたいことしか聞かない生き物だとあらためて思う出来事があった。隣の部署に所属する比較的若手の社員が、以前から交際していた女性と結婚すると報告してきたのだ。挙式はやらないらしい。で、同僚の皆さまと飲んでいるとき、ささやかながら彼のお祝いのパーティーをやろうではないか、来月12月は忘年会もあるから11月中に、という話になり、賛成する強い理由はないが、反対する理由も特にないので、なんとなく、いいね、いいねと中ジョッキを傾けていたら、どうぞ、どうぞ、って感じで幹事になっていた。 数日後、「祝!比較的若手氏結婚!」と毎日顔を合わせている社スタッフ全員にパーティーをアナウンスした。比較的若手氏には社メンバー全員に声をかけると告げた。大失敗であった。「申し訳ないですが…」といって欠席表明する人が続出したのだ。寂しい気持ちになった。なぜ、仲間の門出を喜べないのか。ワン・チームじゃないのか

    若手に頼みごとをしたら「これは仕事ですか?」と言い返されました。 - Everything you've ever Dreamed
  • 仕事は出来るけど残念な人がキツすぎる。 - Everything you've ever Dreamed

    仕事は出来るけれども他部署からクレームの絶えない部下がいる。営業部なので仕事が出来る=ノルマを達成しているという意味だ。今年の営業成績はトップ。だから営業部員としての評価には文句なく二重マルをつけている。だが、人事考課となると営業スキルだけではない。他部署との調整や協調の項目があるのでそこはマイナス評価せざるをえない。勿体ない。営業マンは程度の差こそあれ、基的に自分の関わってきた仕事が気になる生き物である。僕にはわからない感覚だが、自分の取った仕事を「子供のようなものだ」と評する先輩もいた。もちろん仕事を取ってくるだけで丸投げするタイプもいるけれども、そういう感覚では、よほどスーパーな営業マンでないかぎり、これからはやっていけないと思っている(それはまた別の話なので詳しくは割愛)。自分が関わった仕事が気になるスタンスは大切だけれども、関わり方を間違えてしまうと、営業職として優れていても、

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  • 弊社のRPA化が人権意識で吹っ飛びました。 - Everything you've ever Dreamed

    結果から申し上げますと弊社のRPA化は一時凍結ということになった。残念でならない。「管理部門の業務RPA化が頓挫しそうだ」そんな情報が僕にもたらされたのはボスも出席する部門長会議直前3分前。その時点で僕に出来ることは何もなかった。出来ることといえば、昨年ボス自らブチ上げた方針なので計画が予定通りいかないのであれば、担当者の変更、計画の見直し、ボスの気分ケアのための社内接待、等々面倒な事態になるのは間違いなく、その面倒の嵐に巻き込まれないように気を付けることくらいであった。きっつー、と口にしつつ、その時点では計画自体が頓挫するとは夢にも思っていなかった。 RPA化に反対している管理部門が意識高めのコンサルを参謀役に付けたのは知っていたが「また、いつもの論議が繰り返されるのか」と気が重くなってしまった。それは「管理部門の事務処理や入力作業の自動化が管理部門のリストラに繋がるのではないか」という

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  • 想像できないほどの長いお別れに胸が詰まった。 - Everything you've ever Dreamed

    パソコンを開いて仕事マシーンになっていた僕の隣席に客がやってきた。画面から目を離す。大人3人。80代の夫婦と思われる男女(男性は杖をついている)と僕より年上、見たところ50代後半の息子と思われる男性。黄色いジャンパーがカッコいいぜ。平日の夕方。大きな駐車場のある郊外のコメダ珈琲。「自営業の息子が足の不自由な両親を車に乗せて連れてきたのだろう」と勝手に、今の日ではめずらしくない情景を推測して、僕は仕事マシーンに戻った。 つまらないエクセルファイルの彼方から聞こえてくる彼らの会話に違和感を覚えるのにそれほど時間は要らなかった。会話が子供を相手にしているような内容なのだ。うるせー。仕事してんだよ。つか子供いたか?違和感の正体を突き止めようとアクビをする真似をしてチラ見する。子供はいない。お父さんが痴呆で子供に戻りつつあるのかな、いい息子さんで良かったね、と結論付けるがどうもおかしい。どう聞いて

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  • 20年の営業マン生活でわかってきた「仕事の本質」を全部話す。 - Everything you've ever Dreamed

    20年ほど営業という仕事をやってきて、小手先のテクニックにとらわれない質みたいなものがつかめたのが、数年前、給の営業をやっている時期だった。ニッチな仕事ではあったけれど、営業という仕事を見つめなおすにはちょうどよかった。現在は違う営業をしているけれど、今のうちにそのとき気付いたことを忘れないためにまとめておこう、というのがこの文章の目的だ。 給の営業というだけでピンとこないはずだ。僕もわからなかった。ピンとこない理由は、1)誰に 2)どうやって 3)何を売るのかわからないからの3点だろう。 1)誰に=営業の対象は法人の社員堂と福祉施設で僕は主に社員堂を担当していた。一般的に社員堂は自前で運営しているか、業者(給会社)が、管轄保健所から営業(給)で許可を取って運営している。給というと学校給を連想してしまいがちだが、社員堂も給なのだ。あなたの会社の社員堂にも給とかか

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  • 祖母が遺した休眠口座をめぐって親族が醜い争いをしています。 - Everything you've ever Dreamed

    身内の恥を晒すようで恐縮だが、母と伯父と叔母の3兄妹が祖母の遺した金をめぐって血みどろの争いを繰り広げている。たった一つの地球で、たった二つしかない睾丸から生まれた、たった三人だけの兄妹なのに、四の五の言わずに、なぜ、うまくやれないのか。僕には理由がわかっている。それは金がらみだから。お金が人を狂わせる。マネーが人を虎にする。虎同士の話合いは「お前とはもうおしまいだ!」「弁護士を呼ぶわ!」「ああ!もういい!」と決裂、僕が仲介役をすることになった。きっつー。伯父や叔母には父が亡くなったあと色々世話になったので、このような事態になってしまい悲しい。これほど悲しいのは、玉子かけゴハンをべようとして冷蔵庫にあったラスイチの生卵を落として割ってしまったとき以来。2週間ぶり。 きっかけは30年前に亡くなった祖母の休眠口座。金融機関からの通知。これまでも通知が来ていたと思われるが、「宣伝ハガキやDMは

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  • 9/27発売フミコフミオ本『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。』最終段階で泣く泣くカットした未収録エッセイを公開します。 - Everything you've ever Dreamed

    【速報】Amazon「胃・腸の医学」で3位! 9月27日という消費増税直前という最高のタイミングで、KADOKAWAさんより、現代における生きづらさに迫るエッセイ『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。』が発売されます。 内容は「会社」「仕事」「社会」「家族」といった人生の様々なシーンで普通の会社員である僕が「きっつー」と感じた生きづらさを探求して、それらをどうやりすごしてきたかを真空パックしたものだ。そこらへんにいる中小企業勤務のオッサンの悩みと解決なので、スーパー・ビジネスマンのそれよりは、皆さんにもウルトラ共感していただけると思う。 ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。 作者: フミコフミオ 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/

    9/27発売フミコフミオ本『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。』最終段階で泣く泣くカットした未収録エッセイを公開します。 - Everything you've ever Dreamed
  • あのひとことが僕を『20年戦い続けられる営業マン』へ変えた。 - Everything you've ever Dreamed

    「ひとつの出会いが、ギブアップ寸前だった僕を『戦える営業マン』へ変えてくれました。」の姉妹編です(http://delete-all.hatenablog.com/entry/2019/06/23/190000) 「部長は同業他社の悪口を一切言いませんね」「他社を褒めまくりじゃないすか」と同僚や部下から驚かれる。そういうときは「他社の悪口は時間がもったいないから」つって誤魔化している。かぎられた時間を他社の悪口に割くくらいなら他の話をしたほうが良くね?という考え方である。僕はポジティブなバイブスに身を委ねて仕事をしたいのだ。 今の職場にやってきて丸2年になるけれども、多かれ少なかれ他社の悪口をいう営業マンはいる。個々の細かいやり方に干渉するつもりはない。ただでさえ営業という面白くない仕事(僕はそう思っている)で、悪口や非難といったネガティブなことを言い続けていたら、ますます仕事が面白くなく

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  • 善意が「余計なこと」にされるような社会でいいの? - Everything you've ever Dreamed

    忘れもしない、あの、おぞましい7月23日午前11時きっちり。電話が鳴った。彼だ。新人君。「車のキーを紛失しました!」天を仰ぎ、立体駐車場と会社の距離100メートルを頭に浮かべる。直線、薬局、雑貨屋を右折。どこで失くすのか。立駐は出庫に時間がかかる。時間を節約するために車を出しておくよう頼んだ僕が間違っていたのか。ちょっとかれにはむじゅかしきゃったかにゃー。彼は荷物を持っていなかった。車のキーだけを持って出て行ったはず。それでどうすれば紛失できるんだ? 彼はお隣の部署所属の新人君(優秀)。いろいろあって今月いっぱい我が営業部でお預かりしているが、目を開けたまま居眠り、客先で居眠り、診察を頑なに受けないという問題が噴出したため、前倒しで返品しようとしたのだが「トップの決断は覆せない」「有望な若者を物品のように返品とはいかがなものか」と拒否られてしまい結局当初の予定どおり今月末まで面倒を見ること

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  • Everything you've ever Dreamed

    僕はフミコフミオ品会社の営業部長だ。中小企業なので新規開発営業だけでなく、既存のクライアントとの交渉も一部、任されている。僕と同じフミオという名前を持つ首相が、春闘の集中回答日に大手企業の「満額回答」「満額を超える回答」といった良い感じの回答が相次いでいることを受け、中小企業の賃上げの流れを期待したい、という内容のコメントを出しているのをニュース番組で見た。僕は大手の満額回答も、首相のコメントも、冷凍倉庫にいるような冷めた気持ちで受け止めていた。確かに、中小企業からの製造コストや労務コスト増大を転嫁した価格アップ要請を不当に排除することは禁止されており、悪質な企業は公表されることになっている。僕のXのポストにもそういうレスがついている。 ウチの会社からの値上げ要請を受け付けなかった大企業様が満額回答で賃上げしている様子を冷めた目で見ている。世の中小企業なんてこんなものではないかな。 —

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  • ひとつの出会いが、ギブアップ寸前だった僕を『戦える営業マン』へ変えてくれました。 - Everything you've ever Dreamed

    もしあの出会いがなかったら、運が悪かったら、これまで20年以上も、営業という仕事をやってこられなかったと思う。新卒で入った会社で営業部に配属してからの半年ほど、まったく結果が出なかったので、継続的に結果を出せるとはとても想像できなかったのだ。当時はインターネットで情報を集められなかったし、今のように営業スキルを教えてくれるような書籍もなかった(有名経営者の立志伝はあった)。会社の上司や先輩からは、足で稼げ、名刺を配れ、見込み客を増やせるだけ増やせ、と言われただけ。具体的に何をすればいいのか教えられなかった。新人もライバルの1人と見る風土があった。 当時、顔を出していたスナックで、時々見かける初老の男性がいた。彼はいつも一人で静かに飲んでいた。ママからは保険の営業マンだと教えられた。何十年もその道の新規開発営業でやってきた人だと。その頃の僕は、まったく結果が出せずに自信を喪っていた。仲の良か

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  • Hagex氏が亡くなって1年になる。 - Everything you've ever Dreamed

    Hagex君(id:hagex)が凶刃に倒れてまもなく1年。「フミコさんもネットから出ましょうよ」という彼の言葉は、確実に腰の重い僕を変えてくれた。感謝している。僕が彼と実際にお会いしたのは亡くなる3ヶ月前で、そこから彼が亡くなるまで毎月会う関係だった。おそらく僕は、彼の最後のネット友達だろう。はてなブログを主戦場にする40代男性同士、意気投合して、イベントの構想やブログ運営について話をした。中年の男が毎月会ってアホな話をするのは、中学生にたとえると毎日遊んでいるような感覚だ。ビールをガブガブ飲んで盛り上がって株式会社はてなに赴いて改善プレゼンをしたのもいい思い出だ。他にもいろいろ構想はあったけれど彼の死で全部行き場を失ってしまった。当に残念だ。 ご遺族から、彼の最期の様子を聞かされたとき、自分なりに事件を追ったり振り返るたびに、怒りや悲しみを覚えたが、行き着く先はいつも彼の無念だった。

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  • やりきった仕事だけが奇跡を起こす。 - Everything you've ever Dreamed

    自分なりにベストを尽くし、納得した仕事や研究が出来たと思っていても、期待通りの結果が出ないときがある。そんなとき、いったいどうやって己を納得させて、やり過ごせばいいのだろうか。 僕は、営業職なので、「いい仕事が出来た」と胸を張れるような企画を立てたり、相手のニーズに応えられるような提案しても、競合相手に負けてしまったり、予算をこえてしまったり、担当者と合わなかったり、その他の要因で成約に至らないときがある。酷いものになると、「トップの友人が競合他社にいるから」という理由でほぼ勝ち取っていた案件をひっくり返されたこともある。あのときは地獄だった。「ほぼ内定と言っていたのにひっくり返されるとは何事だ。つーか内定自体が嘘だろう。お釈迦様は騙せても俺の目はごまかせねえ。相手のトップの名前が免罪符になるとでも思っているのか、馬鹿者!」と上司から言われ、その夜、中ジョッキを15杯ほど自棄飲みしたもので

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  • 「子供が欲しいから離婚してくれ」に正義はあるのか。 - Everything you've ever Dreamed

    女性タレントが二十歳以上も年下の旦那との離婚を自身が出演しているテレビ番組で発表した。離婚の決め手になった理由は、旦那さんが「自分の子供が欲しいから」だそうである。子供が欲しいのであれば養子縁組などの方法もあること、女性タレントは50代なので、出産を考えるのは現実的には難しいこと、関係が冷めて、それらを承知したうえでの「自分の子供が欲しいから」は、離婚の理由としては、関係修復の可能性を否定する以上に、ひたすら重いだけで、ひどく残酷に思えた。 僕も子供がいない。今、45才で生殖能力の問題もあるので、養子をもらうようなことがないかぎり、自分の子供を持つことはないだろう。女性タレントの旦那が血の繋がった自分の子供が欲しがる気持ちはなんとなくわかる。オスの能なのかな、何も残さずに死んでいくのは、ちょっと寂しいものがあるからだ。知人友人たちの多くはインスタやフェイスブックに子供との楽しそうな瞬間を

    「子供が欲しいから離婚してくれ」に正義はあるのか。 - Everything you've ever Dreamed
  • リストラを打ち出している企業グループの末端が悲惨すぎて言葉を失った。 - Everything you've ever Dreamed

    前職で大変お世話になっていた会社が廃業した。当時の担当者と会うことになったのは、「頼みごとがある」と連絡があったからだ。10年前、堂リニューアルの際、僕は、コンサル的な立場を任されていた。久々に訪れたその会社はラインが止められていて静かだった。正門の警備員詰め所は閉鎖されていた。頻繁に訪れていた頃は、構内をフォークリフトが頻繁に行きかっていてボケーとしていると危なかったが、注意を払う必要もなくなっていた。 会議室に通されるまでに、椅子、空調、あらゆる備品に青と赤の紙が貼ってあるのに気が付いた。マジックで売却と書いてある。青が多い。赤はときどき見かける程度。会議室も、デスクやソファーや壁掛け時計などの実用品だけでなく、よくわからない絵の入った額縁や、意味不明なオブジェにも売却の紙が貼ってあった。社内コンペの写真入った写真立てや、ボロボロのフロアマットまで売っていた。処分する金がないのだろう

    リストラを打ち出している企業グループの末端が悲惨すぎて言葉を失った。 - Everything you've ever Dreamed