小さな誤解 2010年11月24日 どうして負けた試合のときだけ、記者の数が多いのか? 浦和レッズのフィンケ監督が記者会見で問いかけたという。僕は現場にいなかったので、どういう経緯でフィンケ監督がこういう話をしたのか、そのときの雰囲気がどうだったのか、そもそもこれがニュースとして取り上げられるのはなぜなのか、その点は見当がつかない。ただ、フィンケ監督と取材陣との関係があまり上手くいっていないのだな、ということは想像できる。 外国人監督と日本のメディアの間には、ときどき行き違いが生じる。その人のパーソナリティーにもよるのだが、お互いの誤解が根本的な原因であることも少なくない。 ジェフ千葉や日本代表を率いていたイビチャ・オシム監督は、母国ではメディアから敵意のこもった質問を浴びせられていた。そのせいで、メディアへの警戒心が強かったようだ。あるとき、「なぜ、この選手を起用したのですか?」とい