今年で39才になった。あと1年したら40才、不惑の年である。順当な寿命からいえば、人生の折り返し地点に立っているともいえる。これまでの人生を振り返り、これからの生き方を真剣に見つめる時期なのだと思う。しかし、理想と現実は大きくかけ離れていて、今の僕は常に惑っている。晩ご飯に何を食べるか惑い、悩んだ挙げ句2食続けてカレーを食べてしまったり。良い話だと思って飛びついたら詐欺に遭ったり。不惑にはほど遠い。 なんとかしないといけない。ぼんやりとそんな事を考えながら、本屋でふと手を伸ばした本が面白かった。「人生の軌道修正」というタイトルで、著者は精神科医の和田秀樹さんである。「ポジティブシンキングは落ち込みのもと」「働き盛りに目標値を下げてみる」「節制は心にも身体にも悪い」など、「ん? どういうこと?」という見出しが並んでいる。読み易い本だったので一気に読んでしまった。発想の転換の重要性が良く分かっ
NHKが「あすの日本」というシリーズを始めた。6日に放送された第1回は「35歳を救え」。おもしろかったのは、35歳の1万人へのアンケートだ。「転職経験がある」が66%、「会社が倒産するかもしれない」が42%、「解雇されるかもしれない」が30%と、ロスジェネ世代にとっては、すでに終身雇用は終わっているようだ。 ところが、これに対するおじさんたちの反応が鈍い。番組のテーマは「正社員をいかに増やすか」だが、その正社員の雇用を妨げている解雇規制にはまったくふれない。その代わり35歳を救う「決定打」としてNHKが提唱するのが積極的雇用政策。いかにもNHK的なpolitically correctな話だが、これだけやっても効果はない。職業訓練すべき転職者が出てこないからだ。積極的雇用政策に熱心なイギリスに取材しているが、そのイギリスの失業率は日本より高い。産業別労組によって労使関係が職域ごとに分断さ
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