疝気の虫(せんきのむし)は古典落語の演目の一つ。原話は、寛政8年に出版された笑話本・『即当笑合』の一遍である「疝鬼」。 主な演者には、初代三遊亭遊三や5代目古今亭志ん生、桂雀々などがいる。 あらすじ[編集] 変な虫を見つけたお医者。つぶそうとすると、虫が口をきく。その虫の告白によると、彼は『疝気の虫』といい、人の腹の中で暴れ、筋を引っ張って苦しめるのを職業にしているという。そのお医者は「疝気」の治すことを研究しており、疑いつつも虫との会話を続けると、虫が自身のことを告白し始める。 蕎麦が大好物であること 唐辛子が苦手で、触れると体が腐って死んでしまうこと 唐辛子が寄生主によって摂取されると、虫は陰嚢[注釈 1]に逃げ込むこと などといったことを聞いたところでお医者は起床し、夢だったと分かる。そこに丁度、疝気に苦しんでいる人から往診の依頼が入り、お医者は夢で聞いたことを活用させて治療を試みる