みんなの党が結党3年で、分裂不可避の状況に陥った。 民主、自民の2大政党にくみしない「第3極」として一定の勢力を得たが、地域政党・大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)との連携や渡辺代表の党運営をめぐり、党内対立が深まっているためだ。維新もみんなの党と距離を置く姿勢を強めており、渡辺氏は焦りといらだちを募らせている。 「(維新の次期衆院選公約)『維新八策』はほとんどみんなの党のアジェンダ(政策課題)と重なっている。維新と決裂したわけではない。党運営の改善には日々努めている」 渡辺氏は8月31日の記者会見で、維新との交渉状況や党の現状を聞かれるとこう反論し、強気な姿勢を見せた。 みんなの党は2009年8月、自民党を離党した渡辺氏や、橋本首相秘書官を務めた江田幹事長ら衆参5人の勢力で発足した。「脱官僚」「税金の無駄遣いの解消」といった目玉政策を「アジェンダ」と命名し、民主、自民両党を巻き込んだ政