来春民営化される大阪市営地下鉄。乗客数は関西の私鉄5社を上回る(27日、大阪市中央区の御堂筋線心斎橋駅で)=里見研撮影 大阪市営地下鉄・バスの民営化議案が28日、市議会本会議で大阪維新の会、自民党、公明党など3分の2以上の賛成多数で成立した。 公営地下鉄の民営化は全国初。来年4月、JRを除けば関西最大級の新たな鉄道会社が誕生する。 地下鉄は市100%出資の新会社「大阪地下鉄(仮称)」に業務を引き継ぐ。バスは市の外郭団体に事業譲渡して子会社とする。市交通局の職員約5000人は新会社に転籍し、将来的に業務効率化などで約500人削減する計画だ。 大阪市営地下鉄は1933年に開業した国内最古の公営地下鉄。ニュートラムを含め9路線あり、1日平均243万人が利用している。