体言とは名詞や代名詞などのこと。この体言で文を終えることを「体言止め」と呼びます。 文章の出来不出来を、プロとアマとで比較しますと、もっとも顕著にあらわれるのが、文章のリズムです。文章を心地よいリズムで書くには、語尾の変化が重要。語尾変化で欠かせないのが、体言止めにほかなりません。 要するに、体言止めをつかうと語尾のバリエーションが増え、文章のリズムが良くなるのです。 では、さっそく体言止めを、例文で具体的に見ていただきます。 私がいちばん好きな花は紫陽花です。梅雨時に気持ちが滅入っていても、この花を見ると、なぜか元気になれます。 では、上の文を体言止めを使って書き換えてみましょう。 私がいちばん好きな花、それは紫陽花。梅雨時に気持ちが滅入っていても、この花を見ると、なぜか元気になれます。 古い文章作法の本を読みますと、「体言止めは使わない方が良い」と書かれている場合があります。 使わない