以前、「悪いAPIは伝染していく」という短い記事を書きました。 APIが悪いライブラリを使用する別のライブラリを設計する場合には、元のライブラリのAPIの悪さを、新たなライブラリでは修正することが可能です。しかし、よく見かけるのは、使用する元のライブラリのAPIの悪さをそのまま引きずったライブラリが設計されることです。その意味で、低レベルのライブラリのAPIの悪さは、上位レベルへと伝染していきます。悪さが伝染しないように新たにAPIを設計できるエンジニアは少ないようです。 きちんとしたAPIを持つライブラリを使用しているのにもかかわらず、出来の悪いAPIを持つ上位のライブラリが作成されることがあります。私自身がかなりレビューしてAPIを整備させたライブラリを使用して、その上に出来の悪いAPIを持つライブラリが設計されているのを見ると、がっかりしてしまいます。 どんなAPIでも、最初のバージ
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