同僚が休日に京都に行ってきたという。 風情のある街並みを散策しながら、「せっかく来たんだから京都らしい店で食べようよ」ということになり、町家造りの小料理屋風の店の暖簾をくぐった。落ちついた雰囲気に「高かったらどうしよう」と話しながらふと見ると、壁に「ご紹介のない方はご遠慮いただいております」と貼り紙がしてあるではないか。 場違いなところに足を踏み入れてしまった、とあわてて店を出たそうだ。 「『一見さんお断り』の店って本当にあるんだね」 と彼女が言うのを聞いて、ふと思った。 はてなブログのこのページもバーチャルな空間に開いた個人商店みたいなものだが、エッセイや日記といった“読み物”を品揃えするこちらの店は一見さん大歓迎である。 もし週刊はてなブログで取り上げられてアクセスが急増しても、“常連さん”がページに入れなくなるなんてことはない。新規のお客が増えても、不便や迷惑をかける心配はないのだ。