静岡市清水区の庵原地区で1913(大正2)年に編さんされた「庵原村誌」の翻刻版が完成した。編集を担当した住民有志でつくる「いはら文化伝承の会」の会員がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長に贈呈した。 庵原村誌は、当時の庵原郡庵原村の歴史や学校の記録などを記した全5巻の史料。原本は県立中央図書館に保管されているが、書き移した史料が庵原生涯学習交流館に残っていることが分かり、2010年から住民有志が読解に取り組んでいた。13年に読解を終え、16年に活字のデータ化を完了。地元企業の協賛を得て、上下巻(計約千ページ)にまとめた。 同会の鈴木斉代表(74)は「庵原の歴史を後世に伝えたいという会員の思いでここまできた。庵原の歴史が親しみやすいものになれば」と話した。翻刻版を手にした田辺市長は「長年守られてきた村誌が未来に引き継がれることは素晴らしいこと」と話し、庵原地区の中学校での活用を検
静岡県が条例で定める「富士山の日」の23日、県東部を中心に記念の催しが各地で行われた。沼津、三島、富士宮市、西伊豆町の3市1町の公立小中学校が休みとなり、子ども向けのイベントも展開された。 >写真特集 空から富士山見てみよう! このうち三島市立図書館では同日、幼児や児童を対象にしたイベント「『富士山の日』スペシャル おはなし会と工作」が開かれた。参加者は青や緑、黄色など色とりどりの折り紙を組み合わせて富士山のこまを製作した。完成した軸を指ではじくとくるくると回り、子どもたちはうれしそうだった。 清水町出身の絵本作家宮西達也さんの絵本「ふじさんファミリー」の読み聞かせや富士山に関するクイズも行われた。
掛川の伝統産業「葛布(くずふ)」の魅力を発信する「葛のある暮らし展」が17日、掛川市大坂の大東図書館で始まった。地域文化の継承に取り組むグループ「達人に学び伝える会」(山中恵子代表)が、毎年開催している。19日まで。 同会の会員や主催する講座の受講生が葛布で仕立てた壁掛け、バッグなどを紹介。手織りならではのぬくもりあふれる作品が来場者を楽しませている。現地の保存会と交流のある京都府の「藤織り」も特別展示している。 伝える会は夏にクズから繊維を採り、秋には織る講座を続けている。山中代表は「掛川の伝統を絶やしてはいけない。作品を見て、自分もやってみたいという人が増えてくれれば」と話した。 入場無料。時間は午前9時~午後4時。最終日は同3時半まで。 寺院巡り涅槃図鑑賞 浜松・天竜ふるさとガイドの会 (2017/2/18 08:42) 地元活性化へ直虎の舞 湖西の有志、19日に本番 (201
23日の「富士山の日」に合わせて、袋井市立浅羽図書館(同市浅名)は「浅羽図書館からの挑戦状」と題した富士山に関するクイズを、市内の児童1226人に出題した。14~28日に同館で解答を受け付ける。 対象は同市立浅羽中学区の4小学校(笠原、浅羽東、浅羽南、浅羽北)で、各校に解答用紙を配布した。クイズは1~3年生向けと4~6年生向けの2種類で、それぞれ4問ずつ。図書館に足を運び、調べることの楽しさを知ってもらおうと、館内の本を読めば答えられる内容。解答用紙を同館で提出すれば職員がその場で答え合わせし、全問正解者には数量限定で景品も贈呈する。 企画した司書の水谷美代さん(29)は「袋井からは少し遠い富士山だけど、天気のいい日には見える。親しみを持ってほしい」と話す。 藤野保(浜松・北区)が茶そば発売 井伊篤麦シリーズ第2弾 (2017/2/10 08:28) 後輩ににぎりずし振る舞う 森町・泉
全国的に珍しい、癒やしと憩いに特化した本を集めた私設図書館「北村重憲記念 癒しと憩いのライブラリー」が27日、伊東市吉田のホテルサザンクロスリゾート内にオープンした。準備に尽力しながら5月に急逝した同ホテルオーナーの名前を図書館の名称に入れて遺徳をしのんだ。 蔵書を寄贈で集めるスタイルで、全国の約110人から1万6千冊余りが寄せられた。「癒やし」「憩い」「自然」に分類して配置している。運営は館長を務める翻訳家上野圭一さん(同市)をはじめボランティアで担う。 北村さんは上野さんとともに図書館を発案し「人が集う憩いの場になれば」と準備に奔走してきた。そのさなか、持病のがんが悪化して5月15日に帰らぬ人となった。享年70。 開館式で、北村さんの長男で同ホテル社長の太一さんが「父は病床で『人の集まるところにしたい』と絶えず言っていた。天国で今日の日を喜んでいると思う」とあいさつし、上野さんは
島田市立島田図書館は、藤枝、焼津、島田の3市を舞台に26、27、28の3日間繰り広げられる地域最大級の食イベント「志太バル」と連携した「本とお酒のいい関係・グルメな本を読もうキャンペーン」を始めた。 販売している志太バルの5枚つづりのチケットと共に、酒や食に関係する5冊のお勧め本の情報を載せたチケット形式のチラシを配布している。志太バルを契機に酒や食の“うんちく”を増やし、図書館に親しんでもらおうと企画した。 チケット形式のチラシは3種類あり、計15冊のお勧め本を紹介している。図書館入り口に酒や食の関連図書コーナーも設置した。 同図書館の担当者は「若年層が図書館に足を運ぶきっかけになってくれたら」と期待する。志太バル事務局のNPO法人クロスメディアしまだの大石歩真事務局長は「飲んで終わりではなく志太バルを通して市民の趣味が広がるとすればうれしい」と意義を話す。
浜松市は29日、2014年度から市の文化・スポーツ施設や図書館を中心に40施設程度を、年末年始を除いて原則休館日を設けない無休とすると発表した。開会中の市議会5月定例会に、開館日・開館時間を拡大するための関係条例案を追加提案する。 主な対象は浜松アリーナや市浜北体育館、市北部水泳場、市中部協働センター(クリエート浜松)、はまゆう図書館など。市民の利用状況を勘案して決めた。現在、多くの施設が定めている週1回程度の休日をなくす。このほか、舞阪図書館や四ツ池公園などは開館時間を拡大する。 神門純一財務部長は「廃止も含めた市有資産の再配置を検討する一方で、既存施設の有効活用を図り、市民サービスを拡大したい」と述べた。 無休にする施設のうち、来年度、指定管理者制度の更新・新規導入を予定する23施設については関連の条例改正案を市議会5月定例会に併せて提出する。 市は同日、2013年度一般会計に
明治末に書かれたとみられ、コピーはあったものの長く原本の所在が不明だった「田子浦村誌」が、執筆者の遺族から富士市立中央図書館に寄贈された。同時にこれまで執筆者とされていた人物と同姓同名の別人が書いたことが判明した。関係者は「郷土史に欠かせない貴重な資料。執筆者も確定できた」と話している。 村誌は、地名の由来や名所旧跡、神社・仏閣、村の組織などが細かく記載され、旧富士市史編さんなどの資料になったという。原本には書名はない。和紙に細かい文字が書き込まれて、状態は良好。 所在が分かったのは昨年。地元の駿河郷土史研究会の加藤昭夫会長(70)が自費出版書籍「祖父鈴木長太郎の『田子の浦風土記』」を見つけ、著者の増沢悳子さん(77)=東京都大田区、富士市出身=に問い合わせ、祖父鈴木長太郎氏(1874〜1938年)が村誌執筆者と分かった。 加藤会長の調べでは増沢さんの祖父は元教員、漢学者で名文家だっ
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