鶴見大学図書館で現在、貴重書展「華麗なる源氏絵―尾形月耕の才筆―」が行われている。展示期間は2月28日まで。 尾形月耕は、雑誌の口絵や本格的な日本画を独学で手がけた明治の絵師。今回はそんな月耕が、もととなる源氏物語の本を読み込み仕上げた、木版画の大判錦絵『源氏五十四帖』の一部が展示されている。 同大文学部の高田信敬教授は「白黒の資料から想像でつけた色彩の素晴らしさ、風景画としても耐えうるもの」と見どころを解説。ぼかしの技術など、明治時代の木版画のレベルの高さも必見だという。 期間中の22日午後2時〜3時まで、高田教授による講演会も実施。もとになった本とともに、切り取った場面などを解説する。展示・講演会とも入場無料、申込不要。展示は平日午前8時50分〜午後8時、土曜〜6時(日・祝休館)。 詳細の問合せは鶴見大学図書館【電話】580・8274。