米国大統領選挙は歴史的な大接戦となり、ドナルド・トランプ大統領は選挙の不正を訴え法廷で最後まで戦う姿勢であり、勝者を確定できない状況がしばらく続きそうだ。 しかし、選挙人獲得数ではジョー・バイデン氏が必要な270人以上を確保する勢いであり、バイデン大統領誕生の可能性が高くなってきた。 そこで、バイデン氏が新大統領になったならば、日本の安全保障上、いかなることに注意を払うべきかを考えてみた。 「中国海軍は海自を追い抜いた」 筆者は最近、『自衛隊は中国人民解放軍に敗北する!?』(扶桑社新書)を上梓した。 その中でトシ・ヨシハラ*1の著作「龍と太陽」*2(注:龍は中国で太陽は日本のこと)とヨシハラの同僚である米海軍大学教授ジェームズ・ホームズの論考を紹介している。 ヨシハラは「龍と太陽」の中で海上自衛隊と中国海軍を比較して以下のような結論を提示している。 ・アジアの海軍力のバランスは大きく変化し
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