「慰安婦」にするために韓国・済州島で女性を暴力的に無理やり連れ出したとする吉田清治氏の証言を、『朝日新聞』が虚偽と判断し 取り消した件で、歴史修正主義者が勢いづいている。「商売になる」ためか『朝日』叩きに邁進する雑誌も急増中で、次の矛先は 旧日本軍による「南京事件」の否定に向かっているようだ。『週刊金曜日』編集部は8月29日、本多勝一・本誌編集委員を批判する コメントを『週刊文春』(9月4日号)に出した藤岡信勝・拓殖大学客員教授に公開質問状を出した。『週刊文春』の質問を小誌編集部 が本多編集委員に取り次いだためである。 藤岡氏のコメントは「松井やよりと3人のホンダの遺伝子」と題する記事に次のように掲載された。 〈この記事は本多氏が中国共産党の案内で取材し、裏付けもなく執筆したもので、犠牲者三十万人などは、まったくのデタラメです〉 本多編集委員が、南京事件の被害者を30万人と断定したかのよう