東日本大震災で発生した災害廃棄物(がれき)について環境省は12日、国が直轄で処理・処分する警戒区域の福島県沿岸部6市町での発生量は、推定計47万4000トンに上ると発表した。がれきの放射性セシウム濃度は大熊町の可燃物が最高で、1キロ当たり5万8700ベクレルだった。今後、仮設焼却炉や破砕選別場を設置して処理を進める。 がれきの量が最も多かったのは南相馬市の18万3000トンで、浪江町17万8000トン▽富岡町4万7000トン▽大熊町2万9000トン▽楢葉町2万5000トン▽双葉町1万2000トン--と続く。 放射性セシウムの濃度は、可燃物は大熊町の1キロ当たり5万8700ベクレルが最高で、浪江町の同1300ベクレルが最低だった。不燃物は大熊町の同1万1600ベクレルが最も高く、最も低いのは南相馬市と浪江町の同200ベクレルだった。【藤野基文】
福島第1ルポ 1~3号機近づけず 建屋囲むタンクの森 福島第1原発で防護マスクを着用し作業に向かう人たち=20日午前、福島県大熊町(代表撮影) インタビューに応じる福島第1原発の高橋所長(代表撮影) 大量の放射性物質を外部に放出した世界最大級の原子力事故から間もなく1年となる20日、福島第1原発で屋外取材が初めて行われた。昨年末に「冷温停止状態」を達成し、所内に事故直後のような緊迫感はない。しかし、その「安定」を支える冷却設備はいまだに仮設で、1~3号機には近づけない状態が続く。地面に立って間近に見た原発は、巨大な高レベル放射性廃棄物そのものだった。 <最高1500マイクロシーベルト> 4号機の南約300メートルの高台で約40人の報道陣がバスから下りた。滞在時間は約15分。昨年11月12日の報道機関に対する初公開では、屋外取材が認められなかった地点だ。 奥からカバーで覆われた1号機、建
1月最後の週末、南相馬市と福島市を訪れた。土曜の夜は南相馬の居酒屋で、25歳から25年間この場所で営業している店主と話し込んだ。ここを離れる気はないという。有線で「新相馬節」をリクエストした。節回しが難しい。1978年から5年間の新人記者時代、知り合いが何度も歌ってくれた歌だ。 昨年9月に来た時には運休していた常磐線原ノ町駅だが、相馬駅までの20・1キロが復旧していた。もとには戻らないが、ちょっとずつ。短い区間でも地元の人には明るいニュースだろう。 古い話で恐縮だが、インターネットで「ふくしま手帳2012」を注文した。発行は福島市庄野に本社と工場がある日進堂印刷で、送料を合わせて1100円。カラーページには特産品や観光名所などが掲載されている。 楽しいページばかりではない。見開きの福島県の地図には、東京電力福島第1原発から10キロ、20キロ、30キロの半円が印刷されている。別冊の「ふくしま
NHKが放送した番組に対して送られた抗議文。「数々の論理のすり替え」「不都合な情報隠ぺい」などの言葉が並ぶ 放射線被ばくの健康影響については、まだ研究途上にある。だからこそ、次代を担う子どもたちの安全を願う親たちの不安は深刻なのだが、そんな折も折、低線量被ばくの問題点を指摘したNHKの番組に、原発と深い関わりを持つ団体が抗議の矛先を向けた。このバトル、どうなるのか。【根本太一】 ◇原子力ムラの「抗議」 報道、議論尽くせるか <公共放送としてNHKに求められる高い放送倫理に疑義を挟まざるを得ない> 1月12日にNHKに送られた、A4判8枚からなる「抗議と要望」と題する文書の一節だ。さらに<事実誤認もしくは根拠薄弱であることが明らかになったら、番組自体を撤回するのも国民の受信料で経営をしているNHKの責務>とし、<放射線の恐怖のみを煽(あお)るような“風評加害者”的報道は今後止(や)めるよう強
東京電力福島第一原発事故に伴う放射能で汚染された土壌などを保管する中間貯蔵施設について、福島県楢葉町の草野孝町長が平野復興相に対し、2か所に分けて設置するなど施設受け入れに関する条件を自ら伝えていたことがわかった。 草野町長によると、12日に平野復興相がいわき市にある町の仮役場を訪れた際、草野町長が「国が現在考えている中間貯蔵施設だけでは規模が足りないのではないか」として、福島第一、第二原発が立地する4町(双葉、大熊、富岡、楢葉町)内の2か所に分けて設置してはどうかと提案した。これに対し、平野復興相は即答を避けたという。 国は、中間貯蔵施設を原発が立地する双葉郡(8町村)に建設することを県などに要請しているが、郡内の首長で、受け入れについて具体的に言及したのは初めて。草野町長は15日、読売新聞の取材に「楢葉町が受け入れ方針を決めたということではない。早く中間貯蔵施設をつくってほしいという意
廃棄物、行き場どこへ 大熊町の除染廃棄物仮置き場を公開 野球場に設けられた仮置き場。除染廃棄物が整然と並べられていた=9日午後1時40分、福島県大熊町 夫沢地区では防護服姿の作業員が高圧洗浄機で路面のアスファルトを洗っていた=9日午後1時前、福島県大熊町 日本原子力研究開発機構は9日、福島第1原発事故の除染で出る土壌など放射性廃棄物を一時保管する福島県大熊町の仮置き場を報道関係者に公開した。 仮置き場は約4200平方メートルで町営野球場のグラウンドに設けられた。除染現場で排出された汚染土などを黒色の大型収集袋に詰め、仮置き場に搬入。積み上げて遮水シートをかぶせ、土で覆う。空間放射線量を監視し、異常がないかどうかを確認する。 原発から約1キロで放射線量の高い同町夫沢地区の除染作業も公開され、防護服と防護マスクを身に着けた作業員が高圧洗浄機で舗装道の路面を洗っていた。 機構福島技術本部は
東日本大震災の被災地からの瓦礫の受け入れをめぐって、全国で自治体と住民の対立が起こっている。今のところ自治体として受け入れを正式決定したのは、東京都と山形県だけで、神奈川県の黒岩知事は受け入れを表明したが、処分場の地元である横須賀市の町内会が反対している。 秋田県では「放射能を拡散させない市民の会」なる社民党系の団体が、全国の反対運動を結集して瓦礫を拒否するよう呼びかけている。瓦礫の試験焼却を行なう静岡県の島田市では、広報紙に掲載されたこんな投書が話題を呼んだ。 「今する支援は避難者の受け入れ、これ以上の放射性物質を増やさないことです。子供は大人の何十倍も放射能の影響を受けてしまうのに、あなたは子供にも強要するなんて瓦礫利権の金目当ての腐った人です」。 「もはや、岩手県は日本の敵である。人にお願いをする時は静岡県民一人一人に頭を下げるべきなのに、偉そうな態度で上から目線で当たり前だと思って
デビュー曲「1ミリシーベルトの微熱」 アイドルグループ「Hot☆Spots」募集中止 名前に批判 1 名前:ポポポポーンφ ★:2012/02/09(木) 00:05:35.88 ID:???0 千葉・柏のご当地アイドル募集中止 「Hot☆Spots」の名前に批判 千葉県柏市などで結成しようとしたアイドルグループの名前が、放射能をイメージさせるものだったため、批判が相次ぐ騒ぎがあった。主宰者は、「1つでも明るいことをと、まじめな活動としてやるつもりだった」と説明するが…。 AKB48現象に伴い、全国各地でご当地アイドルグループ結成の動きが活発になっている。今回、批判の対象になったグループも、こうした動きの1つだった。 2012年1月16日からメンバー募集サイトを立ち上げるとともに、地域情報サイト「まいぷれ」でも、柏市のイベント情報欄に募集広告を掲載した。それによると、柏市やその周辺では放射
ヨウ素剤、大きな副作用なし=作業員2000人に投与−福島第1原発事故・東電 ヨウ素剤、大きな副作用なし=作業員2000人に投与−福島第1原発事故・東電 東京電力は7日、福島第1原発事故の直後から昨年10月までに、放射性ヨウ素による甲状腺被ばく対策として、作業員ら約2000人に計約1万7500錠の安定ヨウ素剤を配布したことを明らかにした。健康診断の結果、大きな副作用はなかったと説明している。 同日開かれた国の原子力安全委員会の分科会で報告した。 東電によると、同原発には約3万錠のヨウ化カリウムが備蓄されていたが、昨年3月13日以降、手順書に従って対象者に配布を始めた。配布回数は4、5月が各3000回を超えるなど最も多く、ヨウ素131の濃度減少とともに回数も減り、8月には屋内作業で、10月に全ての作業で配布を止めた。(2012/02/07-20:00)
アイドルグループ乱立時代が到来し、日本各地にご当地アイドルが誕生している。そんななか、最近千葉県の柏市周辺在住の女の子を対象にした、グループのオーディションが開催される予定だった。現在、このオーディションは白紙となったのだが、それには理由があった。 結成予定だったアイドルグループの名前は「Hot Spots(ホットスポッツ)」だった。放射線量の高い地域を「ホットスポット」というのだが、その言葉からつけられたグループ名に不快感を示す人が多かったようで、結局グループの結成は元よりオーディション企画も中止されることになったのである。 メンバー募集の呼びかけが行われていたのは、地域情報サイト「まいぷれ」上でのことだ。当初掲載されていた内容は次のようなものである。 ■ 「まいぷれ」に掲載されていた「Hot Spots」の募集要項 昨年(2011年)から柏市とその近辺における放射能汚染は深刻な問題とし
東京電力は6日、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器下部の温度について、70度前後の状態が続いていると発表した。近くの別の温度計は約45度で安定し、大きな上昇はない。炉内のガスを分析したところ、溶融燃料が再び連鎖的に核分裂する「再臨界」となることを示す放射性キセノン135が検出されず、東電は「再臨界は起きていない」としている。 東電は7日未明、念のため核分裂反応を抑えるホウ酸水注入を始めた。引き続き注水量を毎時3トン増加させる。事故後の保安規定では注水量を1日あたり毎時1トン超増やすと「運転上の制限の逸脱」になるため、事前に経済産業省原子力安全・保安院に通報した。 東電によると、水の流れが変化し、溶けた燃料の冷却効果が一部で下がった可能性があるといい、「原子炉全体としては十分冷えており、『冷温停止状態』は変わらない」としている。 東電によると、上昇を示したのは、圧力容器下部に3個ある温度計の
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