「ドブに落っこちたロムニーのバンドワゴン(楽隊車)」 保守穏健派のミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事は、フロリダ州予備選で勝利し、名実ともに共和党の本命候補に躍り出たかのように見えた。しかし、2月7日に行われた中西部3州――コロラド、ミネソタ、ミズーリ――の党員集会で伏兵リック・サントラム元上院議員に不覚の3連敗を喫した。指名獲得争いは長期化の様相を呈している。 まさに「ロムニーのバンドワゴン(勢い良く走り出した楽隊車)がドブに落っこちてしまった」(NBCテレビ)のだ。むろん、これで共和党の大統領候補指名争いが振り出しに戻ったわけではない。共和党の大統領候補選びを根底からひっくり返すような“Rebellion”、つまり“コロラドの乱”になるとの見方はあまりない。一時的な“コロラドの変”との位置づけが一般的だ。 それでも、ロムニー候補3連敗が意味するところは大きい。共和党内の体制派が目
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 米大統領選に向けた共和党予備選で、中道のミット・ロムニー氏が一歩リードした。だが、支持者の声を拾っていくと、候補者に熱狂できない党の内実が見えてくる。金融危機で多様化する「保守層」に振り回されて、共和党はどこに向かうのか。 「本当にロムニーでいいのか」。11月の大統領選の候補者を決める予備選が本格化している中で、共和党の支持者たちは揺らいでいる。 バラク・オバマ大統領の対抗馬を選ぶこの予備選で、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が他候補との差を広げている。1月31日のフロリダ州予備選では46.4%の票を獲得し、2位のニュート・ギングリッチ元下院議長に15ポイント近い大差をつけた。 「7カ月後、ここ(フロリダ州)タンパでの(共和党)全国大
[ワシントン 13日 ロイター] 11月の米大統領選に向けた野党共和党の候補指名争いはここにきて、ニュート・ギングリッチ元下院議長の苦戦が顕著になっている。 最近の党員集会・予備選や世論調査ではミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事とリック・サントラム元上院議員にリードされているギングリッチ氏だが、全米10州で一斉に党員集会・予備選が行われる「スーパーチューズデー」を来月6日に控え、巻き返しを図ろうと懸命だ。 ロムニー氏とサントラム氏が今月28日のアリゾナ、ミシガン両州での予備選に狙いを定めたキャンペーンを展開する一方で、ギングリッチ氏はリスクの高い戦略に乗り出した。一部州での選挙キャンペーンを断念して資金集めを行い、その資金をスーパーチューズデー向けキャンペーンに集中投下する計画だ。
2月13日、各種世論調査によると、米共和党の大統領候補指名を目指す候補のなかで、サントラム元上院議員(中央)が支持を伸ばし、指名レースの先頭を走るロムニー前マサチューセッツ州知事とほぼ肩を並べた。10日撮影(2012年 ロイター/Jonathan Ernst) [ワシントン 13日 ロイター] 各種世論調査によると、米共和党の大統領候補指名を目指す候補のなかで、サントラム元上院議員が支持を伸ばし、指名レースの先頭を走るロムニー前マサチューセッツ州知事とほぼ肩を並べた。2月28日のミシガン州予備選はし烈な戦いになりそうだ。 ピュー・リサーチが13日発表した共和党支持あるいは支持に傾いている有権者を対象とした調査によると、サントラム氏は、保守派の草の根運動「ティーパーティー(茶会)」やキリスト教福音主義派の支持を集め、ロムニー氏を2%ポイント上回った。
アメリカの大統領選挙は、この夏の共和党全国大会で誰を選ぶか、州ごとに党員集会や予備選挙を実施して、党大会に出席する代議員を選出しています。 いまのところミット・ロムニー候補が頭ひとつ抜き出ているのですが、外国人記者には評判が悪いのです。 党員集会や予備選挙の投開票の夜、各候補は「祝勝会」を開きます。実際には敗北宣言を出すことになっても、当初は一応、祝勝会を予定します。各候補の集会には当然のことながらメディアが殺到します。その際、多くの候補が誰でもウエルカムの方針をとっているのに、ロムニー候補の事務所だけは、「外国メディアお断り」なのです。 これを評して、フロリダの集会場の外で会った日本の新聞記者は、「さすが元投資会社のCEO。利益にならないことはやらないんだね」。 そう、国内のメディアにはどんどん報道してもらいたいが、海外のメディアに便宜をはかったところで、票にはつながらない、というわけで
今回の共和党の大統領予備選・党員集会では本当に一日刻みでモメンタムが動く中で、事前の世論調査というのは裏切られっぱなしです。中でも今週の火曜日、7日に行われたミネソタ州、ミズーリ州、コロラド州の党員集会で、リック・サントラム候補が3連勝するというのは、ワシントンの政治通にも予想はできなかった正にサプライズでした。 勝因というのは三つあると思います。 一つは直前までトップランナーとして盤石だと思われていたロムニー候補の「貧困層」を巡る発言でした。ロムニーは1月31日のフロリダ予備選で勝利し、ギングリッチの勢いを止めると共に、このまま一気に代表候補へと突っ走ると思われたのです。ところが、その翌日の1日の遊説で、思わぬミスを犯してしまいました。 話としては、「自分は95%の中間層についての雇用や経済状況の問題を本当に親身に考えている」ということが言いたかっただと思います。ですが、口が滑ったという
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