タグ

東日本大震災に関するlion_sixteenのブックマーク (47)

  • 朝日新聞デジタル:女川原発 3・11その後 1-マイタウン宮城

    ゴオォォと音が響いた。 東北電力女川原子力発電所の心臓部、中央制御室。壁際に並んだ制御盤はボルトで床に留めてある。建屋が振動する音に、制御盤と床が共振する音が加わって、大音響となった。 昨年3月11日午後2時46分、地震発生。 女川原発は震度6弱の激震に見舞われた。原子炉は3基ある。1号機と3号機は運転中。2号機は定期検査で起動中だった。 桜庭達幸・発電部長は当時「原子炉主任技術者」。運転を監督する技術者で、2号機の起動を見守るため、制御建屋=図中(1)=の中央制御室にいた。 隣接する1、2号機の中央制御室は同じ室内にある。計12人の社員がいた。 桜庭さんは体を机の下へ潜り込ませ、少しだけ顔を出し、上方にある1号機の制御盤を見た。 原子炉の自動停止を知らせる赤色の警報ランプが点滅した。反対側の2号機のランプも点滅した。 その後も揺れは続く。 「これだけ長く揺さぶられて設備

  • 国命の裏側で:東日本大震災・見えない敵との9日間/8止 被ばく症状なく 劇的な成果あげ /東京 - 毎日jp(毎日新聞)

    11年3月19日午前0時30分。福島第1原発3号機の近くにいた第8方面部ハイパーレスキュー隊総括隊長、高山幸夫(55)は、海水がホースを伝わり、うねりのように屈折放水塔車から吐き出される瞬間を見た。体調は悪化し、装着した酸素呼吸器の面体の中で吐き気が止まらなかった。それでも、味わったことのない達成感と現場指揮官としての責任感が、かろうじて体を支えた。 東京・大手町の作戦室。消防総監の新井雄治(60)は、政府と東京電力の統合部に派遣していた職員からの連絡で放水開始を知った。ただ、成功かどうかはまだ分からない。歓声も拍手もなく、安堵(あんど)だけが広がった。 待機場所の福島県いわき市消防部四倉支所にいた特殊災害支援アドバイザーの山口芳裕(51)のもとに届いた一報は、再突入の成否でなかった。それは、前線基地のJヴィレッジ(福島県)に戻ってきた高山が倒れたという衝撃的な知らせだった。 ◇  

    lion_sixteen
    lion_sixteen 2012/03/23
    東京消防局スーパーレスキュー隊による原発への放水作戦の顛末記も連載終了。地方版のため目立たないが、ぜひこの機会にご一読あれ。
  • 国命の裏側で:東日本大震災・見えない敵との9日間/7 お化け屋敷 恐怖より異様さ /東京 - 毎日jp(毎日新聞)

    「何としてもやってくれ」 首相の菅直人(65)の切羽詰まった声に、消防総監の新井雄治(60)は事態が瀬戸際まで来ていると感じた。警防部長の佐藤康雄(60)が指揮部を置いたJヴィレッジ(福島県)の通信車にも、東京電力の統合部(東京都)に詰めていた首相補佐官、閣僚らから「いつできるんだ」と詰問調の電話が何度となくかかってきた。緊急時のために、貴重な回線はあけておきたい。「任せてもらうしかありません」と答えて切ることを繰り返していた。 そんなときのことだ。指揮下に入っていた自衛隊陸将補が、統合部にいた自衛隊関係者からの電話を「俺に貸せ」と代わってくれた。 「いま消防がやってるだろ。そこに行けというのか。任せているし、一生懸命やってるんだ。箸の上げ下ろしまで言うな」 それだけ言うと、電話をたたき切った。現場では気持ちが通じ合えている。佐藤は思わず涙ぐんだ。 新井に最後にかけてきたのは都知事の

  • 国命の裏側で:東日本大震災・見えない敵との9日間/6 第1陣放水できず 原発、再突入へ /東京 - 毎日jp(毎日新聞)

    前線基地のJビレッジ(福島県)に入った警防部長の佐藤康雄(59)や第8方面部ハイパーレスキュー隊総括隊長の高山幸夫(55)らを悩ませたのは、通信状態の悪さだった。消防総監の新井雄治(60)が陣取る東京・大手町の作戦室とは衛星無線で辛うじてつながるものの、福島第1原発付近にいる部隊とは全くつながらない。 原発敷地内の免震重要棟を指揮部にすれば問題が生じることはなかった。だが、東京消防庁はその存在を知らされていなかった。佐藤は、四角いテーブルが一つある通信車に部を置いた。 ◇  ◇ 第1陣の部隊が突入したのは11年3月18日午後3時過ぎのことだ。作戦では、NBC災害(核、生物、化学物質による特殊災害)の専門部隊である第3方面部のハイパーが災害対策車で3号機に近付き、放射線量を調べる。さらに、遠距離大量送水装置「スーパーポンパー」を設置する海岸付近の線量を調べた上で第6方面部のハイパー

  • 国命の裏側で:東日本大震災・見えない敵との9日間/5 正式な派遣命令 命の危険感じ /東京 - 毎日jp(毎日新聞)

    第8方面部ハイパーレスキュー隊総括隊長、高山幸夫(55)らに福島第1原発への正式な派遣命令が下りたのは11年3月18日午前0時50分。消防総監の新井雄治(60)は事前に、甲状腺への影響を考え、40歳以上で人が同意したメンバーに限定しろと指示していた。しかし、現地で活動する特殊車両はコンピューター操作の技量が必要だった。 午前1時すぎ。結局、最年少の27歳を含め、平均年齢37歳、計約140人の部隊が編成された。安全の保証はない。だからこそ自分の口で伝えたい。新井は集結場所の第6方面部(足立区)に向かう車中、訓示の内容を考えていた。 <子どもたちの将来がかかっている>。そう言うつもりだった。だが、厳しい顔つきの隊員を前にしたとき、違うセリフが口をついた。 「今回の任務は、困難が予想されます。大変危険な活動であると思いますが、この災害には日の国命、国運がかかっております」 声が震えていた

  • 国命の裏側で:東日本大震災・見えない敵との9日間/4 原発放水、覚悟決め 首相から要請 /東京 - 毎日jp(毎日新聞)

    「至急、知事に電話してほしい」 消防総監の新井雄治(60)の元に、知事部局から一の電話がかかってきたのは11年3月17日夜のことだ。用件は、水素爆発を起こした福島第1原発3号機への放水の打診だった。石原慎太郎(79)に電話すると「もう方法がないようだ。政府は『やってくれるならお願いしたい』と言っているが、どうか」と終始、新井を気遣う調子で話したが、新井の腹は決まっていた。電話を切り、自ら総務省消防庁に電話をかけた。 「要請があったので受けました。部隊を出します」。首相からの出動要請という前例のない派遣が事実上決まった瞬間だった。 ◇  ◇ 第8方面部ハイパーレスキュー隊総括隊長の高山幸夫(55)は、荒川河川敷での放水訓練に参加した部下たちの帰りを立川市の庁舎で待っていた。あの現場だけには行かせたくない。それが音だった。かつて、特殊災害支援アドバイザーを務める杏林大教授の山口芳裕(51

  • 国命の裏側で:東日本大震災・見えない敵との9日間/3 ヘリ放水、成果なく 出動を覚悟 /東京 - 毎日jp(毎日新聞)

    福島第1原発3号機の上空に、陸上自衛隊のヘリが近づいていく。消防総監の新井雄治(60)は、ひそかな期待をかけていた。情報のほとんどない現場に部下の命を懸けることは避けたい。ヘリの放水で使用済み核燃料プールの水位が満たされれば、出番はなくて済む。11年3月17日午前9時48分。祈りを込めた放水が始まった。 ◇  ◇ 警防部長の佐藤康雄(59)は荒川河川敷の第6方面部にいた。出動命令はまだない。総括隊長の高山幸夫(55)率いる第8方面部と第3方面部のハイパーレスキュー隊員らを集め、現地を想定した放水訓練を始めていた。地上30メートルの位置にある3号機プールへの放水。立てた作戦は三つあった。 安全なのは、大型化学車で車内からの操作で、放水する。しかし、大量放水が不可能で実際には使えない戦術だった。もうひとつは、40メートル級のはしご車による放水だ。高さは十分だが、打ち込める水は毎分1万リッ

  • 国命の裏側で:東日本大震災・見えない敵との9日間/2 原発事故 混乱は極みへ /東京 - 毎日jp(毎日新聞)

    テレビは繰り返し、津波の映像を流している。福島第1原発は全電源を喪失していた。 立川市の庁舎にいた第8方面部ハイパーレスキュー隊総括隊長の高山幸夫(55)の中では、まだ福島と自分は結びついていない。庁4階の作戦室に総務省消防庁から電話が入ったのは、そんな11年3月12日午前のことだった。 「福島第1原発は事業者の東京電力と国が対応する。ただ、東電が行う原発の冷却活動支援のために大量送水車(スーパーポンパー)を貸してほしい」 不測の事態は否定できない。消防総監の新井雄治(60)は特殊災害対応ができる第3方面部ハイパーレスキュー隊に同行を命じた。 ところが、出発から約10分後の午後3時36分、1号機で水素爆発が発生。消防庁長官による派遣要請は取り消され、部隊は東京へと戻った。新井はこのとき、この事故対応がこれまでの災害とまったく異なることを認識した。国に頼まれてから準備していたのでは間に

  • 国命の裏側で:東日本大震災・見えない敵との9日間/1 3.11 過酷な運命知らず /東京 - 毎日jp(毎日新聞)

  • 菅前首相の“恫喝映像”公開要請 経産相、東電の非公開批判  - MSN産経ニュース

    枝野幸男経済産業相は16日の閣議後会見で、東京電力福島第1原発事故時に菅直人前首相が東電店に乗り込み幹部を激しく叱責した際の映像を東電が公開していないことについて、「なぜ公開しないのか意味不明だ」と述べ、公開を求めた。 枝野氏は「東電が持っているのだから、東電が公開すれば済む話だ」と、東電の対応を批判した。 映像は、店と第1原発の免震重要棟などをつなぐテレビ会議システムで録画されていたことが判明している。 東電の記録などによると、「60(歳)になる幹部連中は現地に行って死んだっていいんだ。俺も行く」「撤退したら東電は百パーセントつぶれる。逃げてみたって逃げ切れないぞ」などと、怒鳴り散らし恫喝していた。言質取った!菅首相、東電社乗り込み「撤退などありえない。潰れる」と恫喝

    lion_sixteen
    lion_sixteen 2012/03/16
    いや、これは見たいな。
  • 47NEWS(よんななニュース)

    イメージと違ったトランプ支持者、人口250人の町で見た「草の根民主主義」 アイオワ州の町長宅で開かれた共和党員集会【混沌の超大国2024 アメリカ大統領選③】

    47NEWS(よんななニュース)
    lion_sixteen
    lion_sixteen 2012/03/16
    難航していた原子炉への注水冷却を強化して事態を打開するため、爆発エネルギーが一方向に集中する軍事用の「指向性爆薬」を原子炉建屋内で爆破させ、原子炉格納容器に注水用の穴を開けるよう提案していた
  • 保安院:防災強化に反対…06年、安全委に再三文書 - 毎日jp(毎日新聞)

    原発の重大事故を想定した防災対策の国際基準を導入するため、内閣府原子力安全委員会が06年に国の原子力防災指針の見直しに着手した直後、経済産業省原子力安全・保安院が安全委事務局に対し「社会的混乱を引き起こす」などと導入を凍結するよう再三文書で要求していたことが分かった。結局、導入は見送られ昨年3月、東京電力福島第1原発事故が起きた。導入していれば周辺住民の避難指示が適切に出され、被ばく人口を大幅に減らせた可能性がある。【比嘉洋、岡田英】 安全委が15日、保安院からの文書や電子メールなど関連文書を公開した。 国の防災指針は79年の米スリーマイル島原発事故を受け、80年に策定された。しかし原子炉格納容器が壊れて放射性物質が大量に放出されるような重大事故は「我が国では極めて考えにくい」として想定しなかった。 02年、国際原子力機関(IAEA)が重大事故に対応する新たな防災対策として、住民の被ばくを

  • 震災がれき:国直轄処理分 福島で47万4000トンに - 毎日jp(毎日新聞)

    東日大震災で発生した災害廃棄物(がれき)について環境省は12日、国が直轄で処理・処分する警戒区域の福島県沿岸部6市町での発生量は、推定計47万4000トンに上ると発表した。がれきの放射性セシウム濃度は大熊町の可燃物が最高で、1キロ当たり5万8700ベクレルだった。今後、仮設焼却炉や破砕選別場を設置して処理を進める。 がれきの量が最も多かったのは南相馬市の18万3000トンで、浪江町17万8000トン▽富岡町4万7000トン▽大熊町2万9000トン▽楢葉町2万5000トン▽双葉町1万2000トン--と続く。 放射性セシウムの濃度は、可燃物は大熊町の1キロ当たり5万8700ベクレルが最高で、浪江町の同1300ベクレルが最低だった。不燃物は大熊町の同1万1600ベクレルが最も高く、最も低いのは南相馬市と浪江町の同200ベクレルだった。【藤野基文】

  • サービス終了のお知らせ - NAVER まとめ

    サービス終了のお知らせ NAVERまとめは2020年9月30日をもちましてサービス終了いたしました。 約11年間、NAVERまとめをご利用・ご愛顧いただき誠にありがとうございました。

    サービス終了のお知らせ - NAVER まとめ
  • 3.11の話題が新聞の一面から次第に消えていくのを見える化してみた

    日を増すごとに新聞の一面からは東日大震災関連の記事が次第に姿を消していき、日常に戻っていくわけですが、その様子を一面の記事の移り変わりでまとめてみました。 使ったのは2011年3月11日から12月31日までの朝日新聞(大阪版) 上から下へざーっとスクロールさせれば、どんどん話題が風化していく様子がよくわかります。 2011年3月11日~3月17日 3月18日~3月24日 3月25日~3月31日 4月1日~4月7日 4月8日~4月14日 4月15日~4月21日 4月22日~4月28日 4月29日~5月5日 5月7日~5月13日(5月6日は休刊日) 5月14日~5月20日 5月21日~5月27日 5月28日~6月3日 6月4日~6月10日 6月11日~6月18日(6月13日は休刊日) 6月19日~6月25日 6月26日~7月2日 7月3日~7月9日 7月10日~7月17日(7月11日は休刊日

    3.11の話題が新聞の一面から次第に消えていくのを見える化してみた
  • 大震災1年:3歳児「ほうしゃのう、こわい」 外遊び数日おき--福島 - 毎日jp(毎日新聞)

    被ばくの不安から、多数の親子が県外に避難している福島県。避難した親子も、残る道を選んだ親子も苦悩の日々が続いている。【井上英介】 「じいじ、ほうしゃのうこわいからかえろうよ」。放射線量が高い福島県伊達市。原発事故から間もないころ、初孫の菅野優花ちゃん(3)を散歩に連れ出した祖父の均さん(61)はこう言われた。 ままごとセットや人形の家など優花ちゃんの玩具は、茶の間の窓際に置かれている。家の中で一番線量が低いからだ。「いつも一人でおとなしく遊んでいます」。祖母の智子さん(53)が言う。母の美雪さん(27)は近くの薬局に勤務。均さんは昨年春に高校教員を退職し、農業に専念する。 智子さんは今も悔やんでいる。「家に一人で残すわけにもいかなかった」。物資不足が心配で、原発事故からしばらく、買い出しに優花ちゃんを連れ歩いた。放射性ヨウ素が一帯に降り注いでいたことを後で知った。 周囲の子を持つ世帯は次々

  • 原発事故:福島県の人口4万3500人減少 - 毎日jp(毎日新聞)

    雪に覆われた小学校のグラウンド。全村避難以降、人の気配が消えた=福島県飯舘村で2012年2月、梅村直承撮影 福島県では今も、原発事故の深刻な影響が続いている。 2月1日現在の推計人口は198万814人で、事故前(昨年3月1日現在)より4万3587人減少。全国各地に避難者がおり、山形県に最多の約1万3000人が暮らす。 放射線の影響を受けやすいとされる子供たち。1月10日時点で小学生6215人、中学生1755人が県外に転校している。 警戒区域、計画的避難区域、緊急時避難準備区域(昨年9月末解除)に指定された12市町村では、2月時点で計10万1042人が自治体外に避難する。うち8町村は役場ごと外部に移っている。 避難区域の学校のうち、小学校10校、中学校5校が休校中。県内では他に、小中学校35校が他校などに間借りし、13校が仮設校舎で学んでいる。 県内の経済は回復しつつあるが、1月の失業手当受

    lion_sixteen
    lion_sixteen 2012/03/04
    2月1日現在の推計人口は198万814人
  • 時事ドットコム:原発、最悪のシナリオ想定=最大の障壁は情報欠如−トモダチ作戦指揮官・大震災

    原発、最悪のシナリオ想定=最大の障壁は情報欠如−トモダチ作戦指揮官・大震災 原発、最悪のシナリオ想定=最大の障壁は情報欠如−トモダチ作戦指揮官・大震災 【ワシントン時事】東日大震災で米軍の被災地救援活動「トモダチ作戦」を指揮したウォルシュ前米太平洋艦隊司令官(57)=退任、テキサス州在住=が、震災1年を前に4日までに時事通信の電話インタビューに応じ、東京電力福島第1原子力発電所が制御困難になり、壊滅的被害が出る「最悪のシナリオ」を想定していたことを明らかにした。日の周辺有事と同じ態勢を敷いたことも事実上認めた。  「われわれが見たこともない事態を目撃している現実に、重苦しさを感じた」。ウォルシュ氏は震災後相次いだ福島原発の水素爆発が米側に与えた当時の衝撃をこう表現した。  同氏によると、放射能汚染対策を講じながら空前の支援活動を展開する複雑な作戦は横田基地(東京)の在日米軍司令部の能力

  • 東日本大震災:福島第1原発事故 失われた「緊急拠点」 オフサイトセンター初公開 - 毎日jp(毎日新聞)

  • 地域ニュース | 中国新聞デジタル

    五輪男女金「健全イメージ定着に期待」 スケボー人気、専用施設整備進む備後 (7/30) 東京五輪で男女ともに金メダルに輝いた新競技のスケートボード。かねて騒音問題などから厳しい目を向けら...

    地域ニュース | 中国新聞デジタル