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ブックマーク / voice.php.co.jp (14)

  • コミュニティが不足する日本...超高齢社会で“水商売”が果たせる役割とは?

    写真:吉田和 コロナ禍で苦境に立たされた「日の水商売」。かつては7万軒あったスナックも、その内の2~3万軒が閉店に追い込まれたという。 現在もなお厳しい状況が続く水商売の業界であるが、日銀行前副総裁の若田部昌澄氏、そして東京都立大学法学部教授の谷口功一氏は「夜の街にこそ、市場経済回復のヒントがある」と語る。 ※稿は『Voice』2023年7⽉号より抜粋・編集したものです。 地域経済活性化の鍵は何か 【谷口】若田部先生は日銀副総裁を務められた経験から、現在の地方経済をどう見ているのでしょうか。 【若田部】日銀行は中央銀行の役割を担っています。では中央銀行の役割とは何かと言えば、教科書的に説明するならば、マクロ経済の安定化を図る機関です。すなわち、不況のときには好況になるように働きかけて、それが過熱しすぎたら抑える。 もともとの視点が非常にマクロ的であり、全国に32の支店を置いている

    コミュニティが不足する日本...超高齢社会で“水商売”が果たせる役割とは?
  • 夜の街に集う権力者たち...地方のスナックがもつ“公共圏”としての顔

    写真:吉田和 コロナ禍で苦境に立たされた日の「夜の街」。現在もなお厳しい状況が続く水商売の業界だが、スナックは公共圏としての役割を担う貴重な場所であるのは明確だ。とくに地方都市のスナックに訪れてみれば、経済のみならず政治や社会の変化までわかるという。 稿では、日銀行前副総裁の若田部昌澄氏、そして東京都立大学法学部教授の谷口功一氏による「日の水商売」についての対談を紹介する。 ※稿は『Voice』2023年7⽉号より抜粋・編集したものです。 いまも続く厳しい現実 【若田部】谷口先生のご新著『日の水商売 法哲学者、夜の街を歩く』(PHP研究所)をたいへん面白く読ませていただきました。私は誌『Voice』に連載されていたときからの熱心な読者でしたから(連載時のタイトルは「コロナ下の夜の街」)、今日は直接お話しできるのを楽しみにしていました。 じつは、書を読むのにはとても時間がか

    夜の街に集う権力者たち...地方のスナックがもつ“公共圏”としての顔
  • 高橋洋一氏の発信力を支える「Excelの活用法」

    図表がない文章は説得力なし 「はじめに」でも書きましたが、編集者たちに「私は、図表から先に描いて、文章は後で書く」と言ったら驚かれました。マスコミの人たちは、グラフから作るという発想はまったくなく、文章を先に作るそうです。 出版社の編集者は様々な著者とつきあっていますが、多くの著者の原稿は、図表がなく、文章だけだそうです。だから、文章の中に分析というものがほとんどないのだろうと思います。データ分析がなく、ひたすら自分の意見を主張するだけです。 私の場合は、自分の意見より、分析が命。先にグラフがないと文章が書けないくらいです。コアになるデータと解析されたグラフができると、文章に起こすことは簡単です。 もっと言ってしまうと、「ワードなんか使わなくても、エクセルの中に文章を書いてもいいくらいだ」といつも思っています。エクセルには文字も書き込めますので、エクセルで全部の原稿を作ることが可能です。

    高橋洋一氏の発信力を支える「Excelの活用法」
  • 日本の原動力を解体したGHQの「農地改革」

    GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による日の「経済民主化」は、増税をはじめ今日まで続く緊縮財政策の起源の一つ、すなわち「経済弱体化」だった。日を脆弱化、衰退化させる経済思想を、占領期のGHQとの関係から再考察する。 ※稿は、田中秀臣『脱GHQ史観の経済学』(PHP新書)の一部を再編集したものです。 思想の中心は経済統制 GHQの「経済民主化」の中身は、戦前の経済的な既得権を解体することが最優先されただけだった。 なぜなら経済の効率性を高めるには、価格メカニズムが機能しなければならない。 しかし当時、GHQの経済科学局、そして日側の経済政策の担い手であった経済安定部の経済思想は、統制経済が中心だった。 料・燃料はもちろんさまざまな消費財、生産財に公定価格がつけられていた。鉄鋼などの基礎的な資材の公定価格は低く設定されていたので、生産する企業に赤字がでれば政府はそれを補塡した。価

    日本の原動力を解体したGHQの「農地改革」
  • GHQによる戦後日本の経済民主化は「経済弱体化」だった

    GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による日の「経済民主化」は、増税をはじめ今日まで続く緊縮財政策の起源の一つ、すなわち「経済弱体化」だった。日を脆弱化、衰退化させる経済思想を、占領期のGHQとの関係から再考察する。 ※稿は、田中秀臣『脱GHQ史観の経済学』(PHP新書)の一部を再編集したものです。 「占領」された日の経済政策 GHQの置き土産といえる日弱体化≒緊縮主義は、占領終了後も日の経済政策を拘束し続けてきた。 日国の骨格である憲法のあり方、安全保障の取り組み、現在のような新型コロナ危機での政策対応でも、GHQの影=緊縮主義の影を見出すことはたやすい。 その意味では、GHQはいまだに日の経済政策を「占領」しているのだ。 今までの「教科書」的な占領期の経済政策のイメージは次のようなものだろう。 戦争で廃墟になった日経済は、GHQによる「経済民主化」――財閥解体、労働の

    GHQによる戦後日本の経済民主化は「経済弱体化」だった
  • 中国の脅威に対抗する一手…日本政府は安全保障でイギリスと連携せよ

    8月7日、日とイギリス政府は新たな貿易協定をめぐり、今月末までの大筋合意を目指す方針で一致した。早くから、日英の連携について提唱していた高橋洋一氏が、その背景について説明する。 ※稿は、『漫画でわかった!日はこれからどうするべきか?』(かや書房)の内容を抜粋・編集したものです。 イギリスにとってマイナスでしかないEU離脱 イギリスは2020年1月31日、47年間加盟していたEUを離脱した。 私は、イギリスはEUを離脱すべきではないと思っていたが、イギリス国民が判断したことなので、こちらがとやかく言うべきでないことはわかっている。 しかし、イギリスのEU離脱はイギリス経済にとってマイナスの効果でしかないばかりか、ヨーロッパ全体の景気にも大きく影響してくることは紛れもない事実である。 イギリスの国立経済社会研究所によると、イギリスがEUを離脱した場合、離脱しない場合に比べて年間700億ポ

    中国の脅威に対抗する一手…日本政府は安全保障でイギリスと連携せよ
  • ノーベル賞経済学者が「日本とアメリカは似ている」と分析した理由

    ノーベル経済学賞を受賞し、20世紀後半から21世紀初めにかけて世界に燦然たる輝きを放ったアメリカ経済学者ミルトン・フリードマン(1912-2006)。 この「巨匠」がじつは繰り返し日に関する分析と発言を行なってきたことをご存知だろうか? 日のバブル崩壊とデフレ不況を予見し、金融政策の誤りや貿易摩擦、構造問題を鋭く語ったフリードマンへの再評価が進んでいる。 日のエコノミストから「市場原理主義者」のレッテルを貼られ誤解されがちなフリードマンの対日分析を行った書『ミルトン・フリードマンの日経済論』。同書より、フリードマンが「日特殊論」に真っ向から反論し、驚くべき先見性を発揮していたことを記した一節を紹介する。 ※稿は柿埜真吾著『フリードマンの日経済論』(PHP新書)より一部抜粋・編集したものです ローズ・フリードマン夫人「日ではどの国よりもたくさん旅をした」 フリードマンが最初

    ノーベル賞経済学者が「日本とアメリカは似ている」と分析した理由
  • “高学歴な人”ほど左派政党を支持する「先進国の現実」

    フランスでの燃料税増税への反対デモ「黄色いベスト運動」のように、いま世界中で政治への不満が高まっている。その背景として、世界の政党の大きな変容が挙げられる。 かつて左派といえば、労働者の権利を守る集団だった。だが現在の左派政党は労働者の味方であることをやめ、エリートのための政党に変容しつつあると、金融アナリストの吉松崇氏は指摘する。 吉松氏の著書『労働者の味方をやめた世界の左派政党』では、『21世紀の資』の著者トマ・ピケティの政治分析をヒントに、21世紀の労働者を救う道を探っている。 稿では同書より、ピケティの分析から左派政党の支持基盤が知的エリートに変容し、ブルーカラーの味方がいなくなりつつある現状を指摘した一節を紹介する。 ※稿は吉松崇著『労働者の味方をやめた世界の左派政党』(PHP新書)より一部抜粋・編集したものです。 トマ・ピケティが発見した左派政党の支持者の「新法則」 ピケ

    “高学歴な人”ほど左派政党を支持する「先進国の現実」
    littleumbrellas
    littleumbrellas 2019/09/19
    安倍政権が長期化している要因は金融政策に尽きる。低学歴労働者には労働力の予備=失業者を減少させて失業のリスクを下げることが死活問題だから。
  • 「安倍政権が潰れても消費増税は止めない」財務省の思惑と周到さ

    写真:御厨慎一郎 <<安倍内閣は消費増税に並々ならぬ意志を示し、その方針は揺るがないように見える。各方面から増税に対する賛否の声が多く上がっている中、嘉悦大学教授の高橋洋一氏は、「消費増税を実行すれば、安倍政権が潰れる」と強く警鐘をならしてる。 近刊の高橋洋一氏著書『「消費増税」は嘘ばかり』(PHP新書)にて、これまでも歴代政権を踏み台に増税を実行してきた財務省の思惑を示している。その一節をここで紹介する。 ※稿は、2月17日(日)発売予定の高橋洋一著『「消費増税」は嘘ばかり』(PHP新書)より抜粋・編集したものです 消費増税を実行したら、アベノミクスの努力が水の泡に 2012年9月の自民党総裁選の際、安倍首相は消費税を上げる前にデフレ解消をする、といいました。安倍首相は消費税の増税には消極的でしたが、法律になったものを無視することはできず、「法律どおり」2014年4月、消費税率が5%か

    「安倍政権が潰れても消費増税は止めない」財務省の思惑と周到さ
  • 前漢の高祖・劉邦の知られざる残虐性 「国家の私物化」と「恐怖の政治粛清」

    イラスト:斎藤稔) <<評論家の石平(せき・へい)氏は、近著『中国をつくった12人の悪党たち』でこう述べている。 「腹の黒い悪党ほど権力を握って天下を取るのは中国史上の鉄則であって、中国歴史中国という国のかたちはこのようにしてつくられていった。中国をつくったのはまさに悪党たちなのだ。中国歴史も、中国という国のかたちも、まさにそれらの悪党によってつくられているのである。このような伝統は、現代になっても生きている。」 英雄譚、美談に彩られた中国史上の有名人の質に迫った同書より、稿では前漢の初代皇帝である劉邦について触れた一節を紹介する。>> ※稿は石平著『中国をつくった12人の悪党たち』(PHP新書)より一部抜粋・編集したものです。 己の身を守るためにわが子を見殺しにする劉邦の卑劣 最後の勝者となったのは、一方の劉邦である。彼は秦帝国との戦いでは振るわなかったものの、項羽との天下

    前漢の高祖・劉邦の知られざる残虐性 「国家の私物化」と「恐怖の政治粛清」
  • 欅坂46 長濱ねる「本と向き合うことで"素の自分"を取り戻せます」 | Web Voice

    写真:吉田和 <<人気アイドルグループ・欅坂46のメンバーで、ソロ写真集『ここから』(講談社)が累計19万部の大ヒットの長濱さんは、グループ一の「読書好き」。人の口から語られる読書論、後編。(聞き手:編集部)>> 経験できない世界を代わりに生きてくれる ――最近に読んだで、印象に残ったものを教えてください。 長濱 西加奈子さんの『おまじない』(筑摩書房)が大好きで、何度も読み返しました。8つの物語で紡がれている短編集で、少女やファッションモデル、妊婦など、さまざまな境遇の女性が描かれているんです。いままでは一冊のを何度も読むことは少なかったのですが、『おまじない』は「あの言葉にもう一度触れたい」と思い、自然と手に取っていました。 ――では、長濱さんにとって「大切な一冊」を挙げるとすると、何のでしょうか。 長濱 選ぶのが難しいですが、重松清さんの『エイジ』(新潮文庫)ですね。学生時

    欅坂46 長濱ねる「本と向き合うことで"素の自分"を取り戻せます」 | Web Voice
  • 百田尚樹 逃げることは、戦うことと同じくらい積極的な行動だ!

    3月15日、百田尚樹先生の最新刊『逃げる力』(PHP新書)発売開始! いついかなるときも強気に思える百田さんが、なぜこんなを書いたのか? その「まえがき」を特別公開! 日人には、逃げる力が必要だ! 「逃げる」というと、皆さんは、どんなイメージをお持ちでしょうか。 会社から逃げる、人間関係から逃げる、目の前のピンチから逃げる……など、いろいろありますが、これらは「よくないこと」という気がしているのではないでしょうか。 人間というものはできるだけ忍耐強く我慢して、自分の責任を果たさなければいけない。逃げたことが他人に知られたら、恥ずかしい。逃げることは、消極的で、後ろ向きなこと――そんなふうに考えていませんか。 でも、その考えは間違っています。「逃げる」ことは消極的な態度ではなく、戦うことと同じくらい積極的な行動なのです。 人はそれぞれ、自分の人生で、大事にしなければならないものを持ってい

    百田尚樹 逃げることは、戦うことと同じくらい積極的な行動だ!
  • 集団的自衛権の解釈をやり直せ〜安倍政権を潰すな!

    説教ストロガノフ〜東京裁判を斬る! 記事は、2015年7月13日に開催された『Voice LIVE 説教ストロガノフ〜東京裁判を斬る!』での上念司氏、倉山満氏対談内容を編集したものです。 裁判自体が違法である  上念 会場にお集まりの皆さん、こんばんは! 会場 こんばんは。 上念 どうした、声が小さいぞ? オイッス! 会場 ……オイッス! 倉山 上念さん、挨拶の強制はいかがなものかと(笑)。 上念 いや、挨拶は人間関係の基だから。 倉山 年齢がばれますよ(『8時だョ!全員集合』参照)。 上念 今日のお題は「説教ストロガノフ〜東京裁判を斬る!」。ライブバージョンでお届けします。 倉山 早くも帰ってきました、「説教ストロガノフ」(笑)。では初めに、基的な用語説明から。まず東京裁判(極東国際軍事裁判)の「A級戦犯」や「B級戦犯」という言葉は間違いです。正確に訳すと「A項」「B項」「C項」。

  • トンチンカンな左派マスコミ | Web Voice 2015年05月10日 公開 髙橋洋一(嘉悦大学教授)

    金融政策の目的を勘違いした日銀批判は論外だ! 金融政策の究極の目的は雇用にある  今年4月10日、テレビ朝日の『報道ステーション』(2014年11月24日放送)が「アベノミクスの効果が大企業や富裕層のみに及び、それ以外の国民には及んでいないかのごとく断定する内容」として、「公平中立」な番組作成を自民党に要請されたと報じられた。公平中立な番組作成が可能かどうかはともかく、アベノミクスや日銀の金融政策をめぐる報道には首をかしげることが多い。 たとえば2015年4月8日、黒田東彦・日銀総裁は金融政策決定会合の場で金融政策の現状維持を決定し、記者会見を開いた。企業については「前向きな投資スタンスを維持している」、個人消費は「全体として底堅く推移」と述べた。景気は「緩やかな回復基調を続けている」。輸出は「先行きも緩やかに増加」と語った。 加えて、日では雇用が改善している。就業者数の推移(図1)を見

    トンチンカンな左派マスコミ | Web Voice 2015年05月10日 公開 髙橋洋一(嘉悦大学教授)
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