写真:吉田和本 コロナ禍で苦境に立たされた「日本の水商売」。かつては7万軒あったスナックも、その内の2~3万軒が閉店に追い込まれたという。 現在もなお厳しい状況が続く水商売の業界であるが、日本銀行前副総裁の若田部昌澄氏、そして東京都立大学法学部教授の谷口功一氏は「夜の街にこそ、市場経済回復のヒントがある」と語る。 ※本稿は『Voice』2023年7⽉号より抜粋・編集したものです。 地域経済活性化の鍵は何か 【谷口】若田部先生は日銀副総裁を務められた経験から、現在の地方経済をどう見ているのでしょうか。 【若田部】日本銀行は中央銀行の役割を担っています。では中央銀行の役割とは何かと言えば、教科書的に説明するならば、マクロ経済の安定化を図る機関です。すなわち、不況のときには好況になるように働きかけて、それが過熱しすぎたら抑える。 もともとの視点が非常にマクロ的であり、全国に32の支店を置いている
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