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前漢の高祖・劉邦の知られざる残虐性 「国家の私物化」と「恐怖の政治粛清」
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前漢の高祖・劉邦の知られざる残虐性 「国家の私物化」と「恐怖の政治粛清」
(イラスト:斎藤稔) <<評論家の石平(せき・へい)氏は、近著『中国をつくった12人の悪党たち』でこ... (イラスト:斎藤稔) <<評論家の石平(せき・へい)氏は、近著『中国をつくった12人の悪党たち』でこう述べている。 「腹の黒い悪党ほど権力を握って天下を取るのは中国史上の鉄則であって、中国の歴史と中国という国のかたちはこのようにしてつくられていった。中国をつくったのはまさに悪党たちなのだ。中国の歴史も、中国という国のかたちも、まさにそれらの悪党によってつくられているのである。このような伝統は、現代になっても生きている。」 英雄譚、美談に彩られた中国史上の有名人の本質に迫った同書より、本稿では前漢の初代皇帝である劉邦について触れた一節を紹介する。>> ※本稿は石平著『中国をつくった12人の悪党たち』(PHP新書)より一部抜粋・編集したものです。 己の身を守るためにわが子を見殺しにする劉邦の卑劣 最後の勝者となったのは、一方の劉邦である。彼は秦帝国との戦いでは振るわなかったものの、項羽との天下