相次ぐ大企業での採用とビジネスの立ち上がり,JRubyなど複数の実装と,標準化への動き---2008年6月20日から22日にかけて開催された「日本Ruby会議2008」で行われた多くの発表は,エンタープライズ領域でのRubyの活用がすでに現実のものとなっていることを示した。と同時に,Rubyを支えるコミュニティ活動も拡大している。日本Ruby会議2008のクロージングでは,今後,Ruby会議を地方でも開催していくことが発表された。 相次いで稼動する大規模システム 1年前に行われた「日本Ruby会議2007」の基調講演でまつもとゆきひろ氏は「Rubyもエンタープライズで使えるのではないか,というところまできた」と述べた(関連記事)。それから1年,「日本Ruby会議2008」では大規模な事例の発表が並んだ。