文科省が公開した「平成28年度学校基本調査」によれば、大学在学者数は前年度に比べて1万3000人増加の287万4000人。大学進学率も前年度より上昇しており、過去最高を記録した。しかし、高学歴だからといって必ずしも正規雇用にありつけるわけではない。 高学歴人口の増加と同時進行しているのが、非正規雇用人口の増加だ。2017年は前年に比べ正規雇用人口が51万人増加している一方、非正規の職員・従業員数は36万人増加している。なかでも非正規雇用女性の生活は厳しいものがある。女性の非正規雇用職員・従業員場合、全体の45.1%が年収100万円未満ともっとも高く、ついで年収100~199万円の人口が全体の39.5%を占める(総務省統計局「平成28年度 労働力調査」より)。 こうした流れのなかで浮上しているのが、「高学歴女子の貧困」問題だ。今回は国内屈指の美術大学を卒業した女性・夏美さん(27歳・仮名
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