11月の米大統領選で再選を目指す民主党のジョー・バイデン大統領(81)を巡り、保守派のメディアやSNS(ネット交流サービス)ユーザーが「主要7カ国首脳会議(G7サミット)のイベントで徘徊(はいかい)した」「存在しない椅子に座ろうとした」と中傷する映像を相次いで流している。史上最高齢の大統領であるバイデン氏の「認知能力の低下」に対する不安をあおる狙いがあるが、実際の映像を切り抜くことで偏った印象を与えており、ホワイトハウスは「チープフェイク(安っぽい偽物)だ」と反発している。 バイデン氏は今月、国賓として訪問したフランスでの式典で、壇上に整列した後に左後方を向き、用意された椅子に座るかどうか数秒間迷う場面があった。保守派はSNSを通じて、椅子が映っていない部分の映像を切り取って流し、「存在しない椅子に座ろうとした」と中傷した。米仏の大統領夫妻が壇上に並ぶ中、バイデン氏だけがこうした行動をとり
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