毎年セミの声を聞くたびに (今頃どうしてるかな…) なんて10年以上昔に付き合っていた恋人を思い出します。 名前をナオちゃんと言います。 これは今から10年以上前の話。 僕が山形から東京に上京して2度目の夏のできごとです。 19歳でした。 何かのバンドのライブで知り合いになったナオちゃんとはすぐに意気投合し付き合うことになりました。 お互い田舎出身で東京に友達が少なかったことも手伝ったのかもしれません。 付き合いはじめて1年くらいだったかと思います。 当時、僕は池袋のカラオケボックスでバイトをしていて、夕方から朝まで働いて昼は寝てるという典型的な夜型の生活を送っていました。 ある日、自宅である高円寺のアパートで寝ていたら、ナオちゃんが部屋に突然やってきました。正確には、暑さで目を覚ましたらナオちゃんが部屋にいました。 夕方、西日でオレンジ色に染まった蒸し暑い部屋で、ナオちゃんは床に正座して
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