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  • 角川家の一族 前編(1993.11)

    「宝島30」 1993.11 前後編企画・誰も書かなかった「角川家の一族」 角川春樹 オイディプスの 昏(くら)き血脈 長男・太郎のホモ・セクハラ、弟・歴彦の追放劇、そして社長・春樹の逮捕。これら一連のスキャンダルは、一見偶然に角川書店を襲った災難かのように見える。どのマスコミも、曖昧に春樹のワンマン経営が生んだ結果と決めつけるだけで、事件を一の線で繋ぐことはできなかった。ところが、実は、それは、60年に及ぶ「角川家の一族」という骨肉相争う大河ドラマの必然的クライマックスだったのだ!多くの人々を飲み込んできたその激流に今、初めて挑む。 「捜査事実上終わる――芸能界への波及なし」 角川春樹(51歳)の麻薬事件について、そういう見出しの記事が朝刊に載った9月20日に、この稿を書き出そうとしている私は、そうとう間の悪い人間に違いない。 もう角川春樹のコカイン・スキャンダルは事実上、終わってしま

  • ペレストロイカとコンピューター

    「ソ連という謎」を考える契機 日人はもう、秋山さんのことを忘れてしまったのですね、と、先日モスクワからやってきた友人があきれたようにそう言った。日人初の宇宙飛行士・TBSの秋山特派員のことである。国家テレビラジオ委員会で働くジャーナリストの彼女は続けて言う。 「ソ連人は、ガガーリンのことを今も忘れていないというのに……」 日人にとっては、あれはあくまで一過性のお祭りイベントにすぎないものだから、忘れられていくのはある意味で当たり前のこと。自主技術で国産ロケットを開発し、打ち上げに成功したわけではなく、ただ一回分のフライト・チケットを買ったにすぎないのだから、ソ連国民にとってのガガーリン体験とは比べようがない。感動の深さや質が全然違う。 日人の忘れっぽさについてそう弁明しながら、つけ加えて、僕は彼女にこのようなことを言ったように思う。 金余りニッポンにとっては、あのイベントは

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    lotus3000 2011/12/31
  • 無邪気なホロコースト・リビジョニスト

    「ナチ『ガス室』はなかった」の筆者・西岡昌紀とは何物なのか? どこまでも西岡氏は「いいひと」だった。そしてたぶんこうした無邪気な「善人」を、多くの日人は決して嫌いはしないだろう。罪の自覚を欠いたその無邪気さは、私たち自身の中にも間違いなくある。 封筒の表にも裏にも、赤いマジックで「重要!  必ずおわたし下さい!」と大書されている、一種、奇妙な郵便物が昨年の7月、月刊『現代』編集部に届いた。郵送先は同誌編集部だが、宛名は「岩上安身様」、つまり私である。送り主の氏名に覚えはない。どうやら読者からの手紙らしい。封を開くと、中からは15枚のワープロ打ちの文書をコピーしてホッチキスでとじた、アジビラかパンフレットのようなものが出てきた。 内容はとくに私個人に向けられて書かれたものではない。「今世紀最大の報道操作」と題して、特定の政治団体にも宗教団体にも属していないことを強調した自己紹介に始まり、

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    lotus3000 2010/07/20
    再読。多分これがネトウヨの原形なんじゃないのか。
  • 中沢新一「レーニン礼賛」の驚くべき虚構

    「諸君」 1997.1 お粗末な学究か安手のデマゴーグか。 麻原を擁護しレーニンを礼賛する男の「ペンの詐術」 中沢新一「レーニン礼賛」の驚くべき虚構 冷戦が終結した89年からすでに7年、91年末のソ連崩壊から数えても5年も経つのに、日の政界はいまだに余震と残響の中にある。冷戦の終結とソ連の崩壊という世界史的な地殻変動がいかにおおきなものであったか、改めて思い知らされる。 冷戦体制の、日国内における投影である55年体制が崩れたのは、ソ連崩壊から2年後の93年だが、それから約3年の間に、内閣が変わること5たび。そして今回の選挙では、ついに旧社会党が事実上、消滅した。なし崩しの自滅といってしまえばそれまでだが、それにしても、半世紀の歴史を有する旧社会党が泡のようにあっけなく消滅してしまった光景を見ると、いささかの無常感と、それに倍する腹立たしさを覚えずにはいられない。死ぬなら死ぬで、死に方

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    lotus3000 2010/06/05
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