初めからプロ棋士として育てる? 平成16年3月リリース 初めに 最近ある囲碁マニアの方から興味深い話を聞いたので、紹介すると共に私の見解を申し上げる。 ある女流棋士の悩み この棋士は子供囲碁教室を開いているベテランである。彼女は9路盤、13路盤で入門指導、初級者指導しているが、アマチュアとしての指導ならば何も悩む事はない。しかしプロ棋士に育てる事を考えると入門当初から19路盤で教えるのが理想だ、と言うのである。しかし、入門当初からプロになれる素質があるかどうかは「神のみぞ知る」である。これがこの女流棋士の悩みだと言う。なお、この棋士は私も数回お会いして懇意にさせてもらっている方である。 あるトッププロの入門指導感 1)石取りゲームは囲碁感覚をダメにする。「石取り」だけにこだわって、地取りをおろそかにする。これはまずい。だから石取りゲームは教えない方がいい。子供の興味を引くためにやむを得ず初